今年のスイカは「甘い」けどやや高め　理由は「豪雨」や「暑さ」

この季節、食べたくなるのがスイカ。夏を代表する味覚でもありますが今年は少し価格が高めになっているようです。

　愛知県愛西市の児童館で行われたのは夏休みの「お楽しみ」、スイカ割りです。

　周りからスイカの位置を教えてもらいながら、右へ左へ、うろうろ。思いっきり叩いても、なかなか割れません。
　
　中には、力を入れすぎて棒が折れてしまう子も。

　ようやく割れたスイカを仲良く分け合って、夢中でむしゃぶりつく子どもたち。

　普段、カットされたスイカを食べることの多い子どもたちにとっては貴重な体験です。

　参加した子どもたちからは、「楽しかった」「おいしい。甘い」といった声が。

　ところ変わって、岐阜県。視線を集めているのはーー

「お～スイカ食べとる。みんなスイカ食べとる」（子ども）

　アクア・トトぎふでは、アルダブラゾウガメにスイカをプレゼント。

　おいしそうに、もぐもぐ食べていました。

　家族や仲間、みんなで食べられるスイカ。需要が高くなるこの時期、名古屋市内のスーパーではーー

「欠かせない、ほとんど欠かしたことない。夏場のお水がわり、お水やお茶はそんなに飲めないので、スイカで半分補給する」（買い物客）

Ｑ.スイカの価格は
「少し上がっているような気がするが、500円未満ぐらいで手を出す」（買い物客）

　スイカの価格について、店の人はーー

「去年より1カットあたり、100円ほど相場が高くなっている」（サンエース商品本部長　宮下裕基さん）

　今、スイカの価格は、値上がり傾向に。

　農水省によりますと、名古屋卸売市場でのスイカの取引価格は去年と比べて1～2割ほど高い状況が3週間ほど続いています。その理由は「出荷数の減少」にあるといいます。

「集中豪雨などの大雨で、畑が流されて出荷数が減ったこともあるし、高温でスイカの生育が良かったが、一部で変形などがあり、出荷数が減った」（宮下さん）

　少し価格は高いものの今年のスイカは「甘みがありオススメ」だそうです。

「糖度が1度から2度ほど平均値が高くなっている。大変甘い。通常は11度や12度が甘いと言われるが、13度が多く出回っている」（宮下さん）
　
甘さのポイントは「水分量」です。果実の水分が増えると、甘さが薄くなってしまうスイカ。宮下さんによると、今年は、局所的な雨があったものの、雨の日が少ない地域が多く、スイカが水分をあまり吸わず甘いものができたのではと推測しています。

　美味しいスイカの見分け方を教えてもらいました。

「カットスイカだと、角がきれいなものがオススメ。包丁を入れた部分の形が崩れているものは、追熟しすぎていて、シャリシャリ感があまりないこともある」（宮下さん）

　食べやすくカットされたスイカにもポイントがーー

「底を見て、スイカの汁がこぼれているか、たまっていないか。スイカのおいしい果汁が、下に流れているとスイカの甘さが逃げる。スイカの食感が「シャリ」ではなく、ちょっとしなっている感覚があるなど、おいしさが全く変わってくる」（宮下さん）