3人死亡蒲郡市の土砂崩れ 愛知県が専門家と現地調査 発生原因と周辺への影響調べる 

2024年9月4日 16:31

8月、3人が死亡した蒲郡市の土砂崩れ。愛知県は専門家らとともに調査にのりだしました。

 8月27日の夜、蒲郡市竹谷町大久古で住宅が巻き込まれる土砂崩れが発生。

 蒲郡市によりますと、この住宅に住んでいた家族5人のうち、70代の夫婦と30代の長男が死亡、40代の長女と次女がけがをしました。

 土砂崩れのあった現場は、崖の傾斜が緩やかだったことから土砂災害警戒区域には指定されていませんでした。

 愛知県は、土砂崩れが起きた原因や周辺への影響について調べるため、4日午後から蒲郡市の職員や土砂崩れに詳しい専門家らとともに現地調査に入りました。

 「本当に何が原因で崩れたのか、雨量だけなのか別の要件があったのか、はっきりしてほしい」(近隣住人)

 

名古屋大学 田中隆文 客員教授

専門家「崩壊がここでしか発生していないのが大きな特徴」

 調査にあたった土砂災害の専門家は――

 「今回の崩壊の一番の特徴は、ここでしか発生していないのが大きな特徴です。重点的に見たのは、水が集まって発生した崩壊なので、水がどんな風に作用したのか、従来の表層崩壊だと崩壊の跡から水がふいていたり、崩壊の発生後も何日もふいていたりするが、きょう見たところ水がふくような所は見当たらなかった。崩壊の最上部から水による浸食を受けていることが注目されました」(名古屋大学 田中隆文 客員教授)

 田中客員教授によると、原因を探るには、現場の特性を丹念に調べる必要があり、調査は明日以降も行われる予定だということです。

 

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