障害のある患者への虐待3件を自治体が認定 三重・国立病院機構鈴鹿病院

2024年9月11日 15:06

三重県鈴鹿市の国立病院機構鈴鹿病院で、職員が障害のある患者に対して虐待と疑われる事案が36件あった問題で、このうち3件が虐待の認定を受けていたことがわかりました。

三重県

鈴鹿病院と三重県などによりますと、病院で障害のある患者に対し「ダンゴムシみたいだ」などの暴言のほか、入浴後の患者にバスタオルをかけたまま15分ほど放置するなど、虐待が疑われる事案が去年あわせて36件あったことが発覚しました。

問題発覚後、患者が入所前に居住していた22市町村が調査を行い、鈴鹿市を含む2市町村が3件について虐待と認定しました。

認定された事案では、被害を受けた入所者は3人で、職員3人が「虐待」に関わっていました。

不適切な食事介助や手順から逸脱したケアなど虐待の疑いのある行為3件を把握していながら、検証や改善の対応をすることなく放置したことが障害者虐待防止法の「放棄・放置」にあたると認定されたということです。

鈴鹿病院の久留聡院長は、「職員への研修を強化するなど自治体指導のもと、再発防止に取り組んでまいります」とコメントしています。

 

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