9月は世界小児がん啓発月間 ~小児がんのこどもたちの夢~

2024年9月21日 11:01

世界小児がん啓発月間の9月、各地の名所などを小児がん支援のシンボルカラーである、ゴールドにライトアップしたり、レモネードの売上金を研究費に寄付する「レモネードスタンド」をしたり、様々な活動がされています。 そんな中、小児がんで子どもを亡くした女性が始めたこととは…

将来の夢を掲げる、小児がんの子どもたち

小児がんを発症した子どもたちの夢

「医療関係者になりたい」「みんなを笑顔にするパティシエになりたい」「バレーボールを続ける」など、小児がんを発症した子どもたちの夢が掲げられています。

企画したのは、4年前、2歳の息子・慶治くんを神経芽腫(小児がん)で亡くした、豊島嘉子さん(愛知県在住)。つらい治療をする中でも未来の自分を想像しワクワクする時間を楽しんでほしいと思い、初めて夢を募集しました。

年間約2000人の子どもたちが診断されるという、「小児がん」。日本では、受けられる治療に限りがあり、治療を受けていても亡くなる子どもがいます。

 

豊島嘉子さん、息子の慶治くん

「小児がんを知ってほしい」

豊島嘉子さん
「9月は世界小児がん啓発月間でもあるので、子どもたちの夢を通して大人である私たちや地域の人たちなどたくさんの方に小児がんのことを知ってもらいたいと思いました。認知度が上がれば、寄付も多くなり、研究も進み、新しい治療を受けることができるはずです。夢を叶えてあげられるように、何ができるのかみんなで考えるきっかけになってもらえたらと思います」

 

将来の夢「たべる とまといっぱい」

7歳の子どもの夢は…

夢は、小児がんの子どもや医療従事者ら10人が寄せてくれました。
中には、7歳の子どもからの「夢」も…

小児がんと闘う子ども(7歳)
「たべる とまといっぱい」

入院中は食べ物の制限があり、好きなものも自由に食べることができません。

豊島嘉子さん
「夢を叶えてほしい、応援していきたい。夢が叶うことも大事ですがワクワクする時間をたくさん持ち続けてほしいです。そのために私たちができることをしていければと思っています」

夢は、豊島さんが代表を務める「あいち小児がんの会」のHPにて近く公開される予定です。

(メ~テレ 教育・医療担当 小澄珠里)

 

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