「液卵」が鳥インフルの卵不足で脚光 冷凍保存できて価格も安定、家庭用も広がる

2025年1月22日 19:29

鳥インフルエンザの感染拡大が止まりません。東海地方でも愛知県常滑市などで感染確認が相次ぎ、卵の価格にじわじわと影響が広がっています。その中で注目されつつあるのが「液卵」(えきらん)です。

 卵の価格上昇が懸念される中、農林水産省は21日、関係団体などに向け、卵の供給安定化に向けた取り組みを呼びかける通知を出しました。

 その中で挙げられた具体的な取り組みの一つが、「凍結液卵の在庫活用」です。

「愛知県豊橋市にある工場に来ました。こちらでは液卵を作っているというんです。液卵とは何なんでしょうか」(上坂嵩アナウンサー)

「次々に割られた卵が流れていきますね」(上坂アナ)
「1時間あたりだいたい8万個割る。ナイフでパカッと殻が開く」(丸鳥鶏卵 白井宏昌 社長) 

 「液卵」とは、殻が取り除かれた状態の卵のこと。黄身が割られていないものや、黄身と白身を混ぜたものなど、様々な種類があります。 

 この会社では、Mサイズの卵2つ分の液卵を冷凍し、家庭用にも販売しています。

「生の液卵だと1週間ぐらいしか持たないが、冷凍すると2年」(白井社長)

 

「液卵」は業務用だけでなく家庭用も普及しつつある

保存性に優れる液卵は簡単に調理できる

 この液卵、家庭ではどのように活用できるのでしょうか。

 実際に家庭用液卵を使った「だし巻き卵」を作っていただきました。

「白身と黄身がしっかり混ざっているので、きれいに焼ける。見た目もいい」(白井社長)

 業務用液卵の売り上げはここ10年ほどで倍ぐらいに伸びていて、家庭用についても少しずつ伸びているといいます。

「夏場の需要が落ちるときに冷凍液卵を作る。お値打ちな時に作って、安定的に供給していくのはメリット。今回の鳥インフルエンザですぐに価格が上がるかと言っても変わるわけではなく、定価で買えるので、安心して皆さんに食べてもらえるとありがたいと思います」(白井社長)

 

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