カメラに車が歩道を進み続ける様子が… 名古屋・栄”車暴走”7人けが 運転手の70代女を逮捕
2025年4月1日 16:22
1日午後、名古屋・栄の交差点で車が歩道に突っ込み、乳児を含む歩行者7人がけがをしました。
画面右側から出てきた白い乗用車。車は歩道に乗り上げ、ビルの壁にぶつかりながらも止まることなく進み続けます。
この後、信号待ちなどをしていた歩行者をはねたとみられます。
歩道の車止めに乗り上げ、前方が大きく壊れた車。
事故が起きたのは、百貨店が立ち並び、買い物客などでにぎわう栄の繁華街でした。
午後1時ごろ「車が暴走して複数の人が倒れている」などと警察や消防に通報が相次ぎました。
警察と消防によりますと、栄にある交差点で、乗用車が歩道に乗り上げ歩行者を次々とはねました。
「(車が)歩道を乗り上げるかたちで走ってきて信号待ちをしている人が吹っ飛ばされた。悲鳴とともに人が飛んでいた(状態)。飛ばされた人は親子で赤ちゃん連れだった」(目撃者)
反対車線をまたぎ、歩道に乗り上げ
この事故で、乳児の男の子1人と10歳くらいの女の子1人を含む男女あわせて7人がけがをし、市内の病院に運ばれました。
搬送時、全員意識はあり、このうち60代くらいの女性が骨盤の骨を折る重傷とみられています。
事故は三蔵通と久屋大通が交わる交差点付近で発生。
警察によると、車は、百貨店の地下駐車場から出た後、歩道に乗り上げ、歩行者をはねたとみられています。
ジェムキャッスルゆきざき 安森真生 副店長
事故直後の目撃者「ハンドルを握ったまま固まっていた」
「ハンドルを切ってフロントの部分がここに当たって乗り上げたという感じ。たぶんアクセルとブレーキを間違ったと思う」(ジェムキャッスルゆきざき 安森真生 副店長)
事故直後の車の運転手の様子について目撃者は―。
「ハンドルを握ったまま、運転席から降りることもできなかったので、そこで固まっちゃっていて『どうしよう、どうしよう』と2回聞いた。たぶん動揺されているなと思った」(目撃者)
警察は車を運転していた岐阜県可児市の無職の74歳の女を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。
警察の調べに対し、女は「間違いありません」と容疑を認め、「スロープが上り坂だったので、アクセルペダルをいつも以上に強く踏んでしまい加速してしまったということだと思います」と供述したということです。
警察はその後、女を釈放し在宅で捜査を進めています。