政府備蓄米の条件付き放出を議論へ 農水省

2025年01月24日 16:31
 江藤農林水産大臣はコメの集荷競争によってJAなど集荷業者の在庫が不足している現状から、政府備蓄米について条件付きで放出できるように今月末の食糧部会で諮問すると明かしました。  政府備蓄米は20万トンごとに5年分、約100万トンが用意されています。災害時など緊急の場合に放出される仕組みです。  現在、集荷競争によって集荷業者の在庫は去年よりも17万トンほど少なくなり、今後もコメの価格は高止まりを続けるという指摘もあります。  江藤大臣は去年の生産量は増えているとしたうえで、健全にコメを市場に流通させることを目的に、条件付きで備蓄米の放出を可能にする仕組みを31日の食糧部会で議論すると明かしました。  放出する対象はJAなどの集荷業者に限り、放出分は後で国が買い戻すことを条件にします。  これにより、健全な価格のコメが市場に増えれば販売価格も落ち着くことが期待されるとしています。

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