米国防総省 中国の運用可能な核弾頭600発と推計 年次報告書を公表

2024年12月19日 16:57
 アメリカ国防総省は中国の軍事動向に関する年次報告書を公表しました。運用可能な核弾頭の数はすでに600発を超えていると推計しています。  国防総省は18日に発表した最新の報告書の中で、中国の核戦力について威力の低い精密誘導ミサイルからICBM(大陸間弾道ミサイル)に至るまでより大規模で多様な戦力を備え、「エスカレーションの各段階で複数の選択肢を確保しようとしている」と分析しました。  運用可能な核弾頭の数は今年半ばまでにすでに600発以上に上り、2030年までに1000発を超えると推計しています。  この1年で100発ほど増えた計算で、想定を上回るペースに警戒感を示しました。  中国の実際の国防費については公表されている額よりも40から90%多く、今年は約3300億ドルから4500億ドル(約50兆円から69兆円)に上るとの見方を示しています。  一方で、指揮官の能力や後方支援などの点で「依然として重大な欠陥を抱えている」と分析しています。  また、中国軍内部の大規模な汚職や腐敗が軍の近代化に向けた2027年までの目標達成の「妨げになっている可能性がある」と指摘しています。

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