橋“崩落の恐れ”24時間で250mm超の雨 「ドスンと音」大分・日田市

2024年07月02日 20:39
 大分県日田市で橋が崩落する恐れが高まり、全面通行止めとなっています。 ■「ドスンと音」橋“崩落の恐れ”  崩れそうな橋脚。道路はくの字に落ち込んでいます。橋が折れそうな、目を疑うような光景です。 近くに勤務する人 「かなり大きな音がした。ドスンという音。もしかすると大型車が事故起こしたのかなと思って確認に外を見たら、そうではなかったので。よく見ると橋が落ちている状態」  場所は日田市。三郎丸橋が架かっているのは花月川。今も濁流が流れています。 近隣住民 「大きなトラックが止まっていて、事故かなと思った。のぞいたら『橋が傾いているよ』って。トラックか何かが落ちたと思ったら、橋の方が落ちた」 「家の前が渋滞しだしたので、何かあったなと。夫から連絡があって『橋が落ちた』と。急いで見に来た。想像以上でした。想像以上にすごいことに」 「見に行った時に(橋の)前で止まってた人がいたので聞いたら、雷みたいな音がして、自分が渡ろうとしたら落ちた、それで止まったと」  2日午後2時前、橋が崩落する恐れがあると警察は交通規制をしました。日田市では24時間雨量で250ミリを超える雨が降っていました。 近隣住民 「(川の水は)ここまで来たよ。きのうはすぐそこ、スレスレまで。困るね。市内に行く大動脈。皆、困る」 「(Q.川の増水は?)してましたよ。きのうは午前中とかすごかった。怖いなと感じるくらい。もう一日に何回も通ります。昼間でも大きいトラックとか通るので、何も通らない時間はない」  大分県によりますと、橋は建設から60年ほど経っているそうです。 県の担当者 「昭和39、40年とかの台帳が残っている。適切に補強をして使っていた」  川が増水し、橋が傾くことはあるのでしょうか。 九州大学工学研究院 矢野真一郎教授 「河川の流量が増えたということで、水が流れる速さも速くなるということになる。それに伴って川底の土砂が巻き上がって橋脚、まわりが掘られていって、それによって橋脚が傾いてしまったということが起きたと推測される。比較的規模の大きい洪水が発生した場合、よくある現象。現状、雨は小康状態。ほぼやんできていると思うので、今後すぐに(橋脚が)流出するということはないだろう。これを元に戻すのは簡単にはできない。一度橋脚を撤去するなり、架け替えになるのではないか」

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