「百日せき」大人も油断禁物 薬効かない「耐性菌」死者も

2025年04月14日 18:06
 患者数が過去最多。重症化で乳児が死亡するケースも。ワクチンを打っている大人でも油断できない理由がありました。 ■「百日せき」大人も油断禁物  激しいせきの症状で都内の病院に駆け込む人々。最近、こうした患者が急増しているといいます。  特に子どもを中心に感染が増加しているのが「百日せき」です。  先月30日までの患者の累計は4771人。去年1年間をすでに上回る患者数となっています。 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「非常に感染力が強くて、例えばインフルエンザの10倍近くと言われています。呼吸困難になって重篤化したりとか、脳炎になって重篤化するというリスクがある。我々が普段知っている感染症や、その他のせきのなかで最も激しくて強いレベルのせきが起こり、最も通常のせき止めが効きにくい」  百日せきは激しいせきが続く細菌性の感染症です。  都内の病院では去年11月以降、9人が百日せきと診断されて4人が入院し、このうち生後1カ月の乳児1人が亡くなりました。  細菌の検査を行った6人中5人から通常、用いられる抗菌薬が効かない「耐性菌」が検出されていて、亡くなった乳児も耐性菌に感染していたといいます。  さらに、ワクチンを打っている大人でも感染のリスクがあるといいます。 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「1回獲得した免疫も早いと4、5年、平均的には12年ぐらいすると免疫力が落ちてくると言われている。全世代において百日せき菌は感染する」

これまでに入っているニュース