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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2024年10月分>
第658回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 2024年10月8日(火)
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:五藤義徳
- 副委員長:村田陽子
- 委員:神田真秋、早川直樹、原田正樹、小出麻緒、林 秀弥、浦上愛子
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
- 2024年度上期 視聴率
- 2024年度10月 改編情報
(2)審議テーマ
- 日本のチカラ『私の光~全盲のシングルマザー~』
- その他
委員の主な意見です。
- 実際には全盲の方誰もがこの女性のように生活ができているわけではない。番組で多少扱われていたものの、ヘルパーの制度や障害年金の問題など、障がいのある人たちが社会生活をしていく上での課題についても、もう少し知りたいと思った。そのような社会的課題の広がりにもまた触れてもらいたい。
- 番組では「できることをやる」「何でも進んでやってみる」というこの女性の人間性が日常に表出していると感じた。障がいの有無とは関係なく、大事なことは日常に表れるのだと番組が終わってからじわりと感じることができてよかった。
- 健常者では想像のつかない、いわば暗闇の中で、想像を超える様々な困難があったに違いないと思われるが、番組の中の彼女は見事なまでに生き生きとして力強く生きていた。忘れかけていた大きな感動と勇気をもらうことができた。
- タイトルに「私の光~全盲のシングルマザー~」とあり、「光」はおそらく女性の息子を指しているのだと思うが、番組では女性の仕事ぶりに家庭生活と同じぐらいの時間を割いていた。このタイトルであれば、もっと家庭生活に焦点を当てた方が印象深い番組になったのではないか。
- 岡崎市の駄菓子店に集う人々の心温まる繋がりというメッセージは届いたが、コミュニティーの要素をもっと掘り下げることはできなかったか。例えば地域の障害者支援のあり方に対し示唆を与えるといったこともありうる。示唆は作り手がほのめかすものでなく、視聴者の方で考えるものなのかもしれないが。
- 女性は息子の保育園入園時に実家を出たそうだが、当時、子育てはどうしていたのか、どのようなことを乗り越えてきたのか。自身も障がいがありながら、いろいろな人が集まれる駄菓子店を営んでいる店長の人生も気になった。より深く知りたいことがたくさんあり不完全燃焼であるが、いい意味ではもっと見たいと思ったので続編を期待する。
- 頭では目が見えないという状況を理解しているつもりだったが、暗がりの部屋の中で「灯りがついてないですよ」と言われ、女性が「光はわからないから関係ない」と答えたシーンでは、はっとさせられた。お茶をこぼしたり、化粧品の保護シールが実は貼られたままだったりという、日常の小さな困りごとがそのまま映し出されていて、目の不自由な方への理解が深まる場面が多かった。
- 主人公の女性が懸命に生きる姿や、あたたかい家族、様々な人たちが立ち寄る駄菓子店での光景など、元気がもらえる要素に敢えて絞った番組づくりで、番組名の「日本のチカラ」にふさわしく仕上げられていた。
局側は
- 当初は女性の息子の取材が難しく、親子の日常を掘り下げて撮影することができなかったが、女性にとっての光が息子であるということに心を打たれたので、これをタイトルにした。
- 取材に行くたびに障がいのある方の実情を学んできたが、今回は社会的な課題に関して問題提起をするまでに至らなかった。この取材を続けていくなかで不条理なことや制度の課題などが浮かび上がってくると思うので、また違った形で番組として届けたい。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2024年11月12日(火)16時~