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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時35分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
- バックナンバー一覧
- 今年度の放送番組審議会委員
<2010年10月分>
第518回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成22年10月13日(水) 15:30~16:45
- 委員
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- 委員長:谷川憲三
- 副委員長:小林かおり
- 委員:北村明美・加藤太郎・和田伸一郎・松浦好治
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶(荒木社長)
- 民放連盟賞CM部門最優秀賞受賞作品視聴
- 2010年度上期視聴率報告・10月改編について(狩野局長)
- 第79回系列放送番審委員代表者会議報告(事務局&谷川委員長)
(2)審議テーマ
- 審議番組『テレメンタリー2010「バシー海峡~知られざる惨劇の記憶~」』 9月18日(土) あさ5:20~放送分
- その他
委員の主な意見です。
- 生還者の証言は、当時の生々しい状況が語られ、胸をうつものがあった。
- 証言者が当時見たままを淡々と語って、それが強いメッセージとして伝わってきた。
- 今まで知られていなかったものを、取材を通して明らかにしていく手法は適切で、戦争の矛盾点をよく強調していた。
- 戦争の本質を打ち出した珠玉の作品というべき作品である。
- 若い人たちにあまり知られていないバシー海峡の悲劇を、実際の体験者の話を交えて掘り起こした価値のある番組。
- 戦後はまだ終わっていないと気づかされた。
- 安全保障の問題などの今の時事問題につながっていると思える点があり、勉強になった。
- 当時の日本軍の判断、評価等の証言が加われば、より戦争の悲惨さが描けたのではないか。
- 元米軍兵の証言は、要点を絞りすぎて適切ではなかった。
- 元米軍兵の証言は、せっかくの生還者の話と奇妙な不協和音となっていた。
- 元米軍兵の証言は、戦争の本質を伝えるという意味で有意義だった。
- 日本軍の戦略的な見込み違いや失敗を客観的に説明し、戦争全体の愚かしさを感じさせるようにしてもらいたかった。
- 人命を軽んじる戦争の本質を描くということであれば題材が不足している。
- この地方の話として描くなら、他にも良い題材があったのではないか。
- 何かを訴えるには、30分は短すぎる。
- 意味が分からない言葉で締めくくられている。テーマを絞りきれていないためなのではないか。
- 終戦がらみの話としては、放送日をもう少し考慮すべきではなかったか。
- 放送時間が良くない。再放送などで、さらに多くの人の目に触れるようにしてもらいたい。
などのご意見が出されました。
局側は
- 玉津丸が沈められた8月19日の様子をどうしても撮影したいということがあり、放送日が9月にずれ込んだ。
- 国の資料がほとんどない中、なんとか撮影できた生き残り兵士や遺族の証言によって、反戦への思いや父親を亡くした心情の一端は描けたのではないか。
- 作戦がどのような根拠でなされたのか、証言者の語る悲惨な状況を生み出したものが何であったのか、ああいう状況が日本国内でどう報道されていたのか、大本営の内部はどうなっていたのか、など描けていないところがあり、皆様の期待に十分こたえられなかった。
などと答えました。
(3)次回開催予定
次回の放送番組審議会は平成22年11月10日(水)午後3時30分~
審議テーマ…『「にほん風景遺産」水のまち・郡上八幡~三十三夜 町は踊る~』 10月8日(金)10:51~放送