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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時35分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2011年3月分>
第522回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成23年3月9日(水) 15:30~17:00
- 委員
-
- 委員長:谷川憲三
- 副委員長:小林かおり
- 委員:北村明美・加藤太郎・和田伸一郎・松浦好治・関口敦仁
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶(荒木社長)
(2)審議テーマ
- 審議番組
『レンタルコアラ~種別調整者・動物園の新たな役割~』 12月30日(木) 10:51~放送 - その他
委員の主な意見です。
- 名古屋で開催されたCOP10のタイミングで制作され、生物多様性というテーマに沿った内容を、海外取材を含めて制作した力作である。
- 種の保存の最後の砦、教育機関としての動物園の役割が、わかりやすく見やすく映され、考えさせられる番組だった。
- ドキュメンタリーや教養番組の要素もあり、またレポーターが若者の代表として体験し勉強していくスタンスは、よくある人と動物との触れ合いを描いたバラエティ番組とは一線を画していた。
- コアラとそれを取り巻く人間との関わりが、実はいろいろな形でたくさんあるということを幅広く紹介し面白かった。
- レポーターの自然体で自分の言葉でのレポートは好感が持てた。
- まず知ること。共存できる理想的な未来への第一歩という最後のナレーションは心に残った。マスコミの役目ともオーバーラップしている。
- 傷ついたり、亡くなったコアラの映像を出したことは、問題の深刻さを伝えるのに有効だった。
- オーストラリア政府がコアラ保護を後退させる社会環境があるという現実を、もう少し詳しく見せて欲しかった。
- もう少しオーストラリア政府の方針、規制、開発業者の取り組み、一般市民の多様な意見の紹介があっても良かった。
- 生物の多様性は、結局人間がコントロールしないと守られないものか、また人間がどのようなことをしたらよいのか、そのあたりの踏み込みが足りなかった。
- 動物園で種を守るということが商売につながっているところが面白いが、そういうところが見えても良かった。
- 取材したサンディエゴの動物園の先進性が良く伝わらず、日本の動物園のどこが遅れているのかよくわからなかった。
- こういうことあるということを知ってもらうというのが番組の趣旨で、これから全てが始まるという意味でいい番組。この程度の内容・情報量で十分なのではないか。
- オーストラリア、アメリカ、日本の取り組みが折り合っていないため、全体的に何を伝えたいのか、少しぼけており、タイトルとそぐわない気がした。
- ナレーターの「日本からコアラが絶滅してしまう」という表現は、野生のコアラがいない日本では不適切だと思った。
- 撮り貯めた素材を使い、今後別の番組を作ってもらうのもよいのではないか。
局側は
- COP10開催に合わせ、生物多様性の大切さをわかりやくかみくだいて、特に比較的低年齢層に訴えたいという意図があった。レポーターに若い男優を起用し、より親しみやすい体裁で制作した。
- 調べていく過程を番組に取り組んでいくという、新しいドキュメンタリーの形を作ろうと挑戦した。現地に取材する中で、現実を目の当たりにして、こんなに深刻な状況なのかを知ったので、まず「知ることが一番大事」というメッセージを伝えようと思い、構成した。リポーターにもそういうスタンスで行くことを伝え、彼が話す内容も本人がその場で考えたことを使ったので「生」の感じを感じてもらえたのではないか。
- 想定した層への訴求はある程度できたと思う。ソースはまだまだあり、またやりっ放しということはいけないので、今回の番組制作で学んだことを活かしながら、これからも続けて作っていきたい。
などと答えました。
(3)次回開催予定
次回の放送番組審議会は平成23年4月13日(水)午後3時30分~
審議テーマ…3月28日から毎週月~金放送『ドデスカ!』