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名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時35分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2011年4月分>

第523回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成23年4月13日(水) 15:30~17:15
委員
  • 委員長:谷川憲三
  • 副委員長:小林かおり
  • 委員:伊藤範久・松浦好治・関口敦仁・柘植康英・池田桂子・諏訪哲史

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶(荒木社長)
  • 2010年度視聴率報告・2011年度4月改編について(狩野編成局長)

(2)審議テーマ

  • 審議番組
    『ドデスカ!』4月6日(水)6:00~放送
  • 東日本大震災報道について
  • その他
会議の風景
『ドデスカ!』について

委員の主な意見です。

  • 地域に根ざした番組作りという明確な方針が見え、この地方の特色を出すということが随所に配慮されていて良い。
  • 東海地方を元気にするというコンセプトで地元の番組を制作するのは素晴らしい努力。
  • 司会の二人はリズム・テンポが良く、さわやかなコンビで好感が持てる。いいリードをしている。
  • コンテンツの流れがスムーズで良い。
  • 前の番組の第一部が長尺化した印象。核となる特徴が薄まった。各コーナーがまだ弱い。気になるコーナーを明確化して欲しい。
  • 全体的に若々しく、さわやかになったが、特徴が薄まった感じがする。他局のトーンに似かよっており、シニア世代が離れるかもしれない。
  • 方言も無くなり、ややプレーンな番組になった。地元から少し離れた感じになった。地元色について文化的に希薄な若者をターゲットにしていると思われるが、年配の方が少し敬遠するのではないか。
  • 淀みなく進行しているが、情報量が少し詰め込み過ぎではないのか。出演者も多すぎ、個々のコメント量も制約を受けているのではないか。
  • 全体的には面白い情報が入っていて良いが、ニュースへの踏み込みが少し足らない。またコメンテーターも同様に踏み込みが足らない。
  • コメンテーターが何をコメントしているのかよくわからない。
  • コメンテーターがアナウンサーと同じ立場で発言している。それぞれの立場での発言が欲しい。
  • 時計代わりにする視聴者を引き付けるため、各コーナーの始まる時間を明確にしてもらいたい。
  • 芸能コーナーが長すぎる。芸能情報は、もう少し一般的な関心を持てる取り上げ方ができるのではないか。
  • 震災報道については、芸能人の慰問活動と一般ニュースが同じ並びで取り上げられており、気分的に軽すぎる。これからも被災者の方々への共感と遠隔地の我々に何が出来るのかという視点で伝えて欲しい。
  • 地元制作ならでは特色を出すのが「特集」コーナー。時期的にもこの地方を元気にする情報を打ち出す企画をぜひお願いしたい。
  • まだ地元のニュース現場に取材に出るという姿勢が十分ではない。今後も地元重視でがんばってもらいたい。

局側は

  • 司会者が局アナに代わり流れがスムーズになったかわりに、「ドデスカ!」らしさが無くなったのではないかというご指摘は、スタッフも感じている点。まずベーシックな部分を固めてから、個々の企画・特集の中で、徐々に色合い出していきたい。今回出されたご提案も参考にさせていただきたい。
  • 今回コメンテ-ターを二人に増やしたが、座り位置も以前と変えたりして、まだ勝手がつかめていないところもある。事前の打合せでのやり取りを十分出し切れるよう、今後修正していきたい。
  • 番組は三十代、四十代の女性をターゲットにしており、この世代は芸能情報に関心が高いので、エンタメコーナーを充実させたいと考えている。とはいっても、朝の時間帯は芸能に関心の低い層もご覧になっており、どんな世代にも興味を持っていただけるコーナーにすることを心がけたい。
  • ニュース一覧の表示など、まだ物理的・技術的に対応できていないところもあるので、今後改善を進めたい。

などと答えました。


この1ヶ月の東日本大震災報道について
  • テレビ朝日系列は、結構他局と違う視点、学術的なアプローチで報道していた印象があり、NHKかメ~テレにチャンネルを合わせた。養殖筏の流出など、この地方の被害のその後が流されていない。深刻な問題にもなっているとの情報もあり、この地方だからこそわかり得るニュースも意図的に流してもらいたい。
  • 津波が押し寄せる映像、放射能汚染問題はリアルタイムで世界中に中継され、各国で日本に住む外国人の状況を不安視していたが、外国人の避難経路に関する情報はほとんど無かった。なぜそういう情報をカバーできないのか非常に気になった。
  • 今回のメディアの報道は、中越地震での柏崎刈羽原発アクシデントに比べ、相当冷静に対応し、正確な情報を出していたのではないか。インターネット・ツイッター系の情報は相当混乱していたと聞いているので、今後とも正確な報道をお願いしたい。
  • 原発事故の話はひとつ間違うと風評パニックになる可能性があった。情報が錯綜する中で、テレビは慎重で冷静に対応し評価できる。また被災に対する支援のうねりがこれだけ盛り上がったのは、マスメディアの果たした功績が大きい。今後原子力の必要性・安全性に話が及んでいくと思うが、不安だけが醸成されることのないよう、冷静・公正・中立な議論を展開していただきたい。
  • この大震災を振り返って、この地方は大丈夫かという警鐘を、マスコミが音頭を取って鳴らしてもいいのではないか。

(3)次回開催予定

次回の放送番組審議会は平成23年5月11日(水)午後3時30分~
審議テーマ…毎週日曜あさ10時~放送 『サンデーフロントライン』 5月1日放送分