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名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時35分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2012年11月分>

第539回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成24年11月14日(水) 15:30~17:00
委員
  • 委員長:松浦好治
  • 副委員長:関口敦仁
  • 委員:柘植康英・池田桂子・諏訪哲史・岡本直之・佐藤久美

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶(荒木社長)
  • 第81回系列番審委員代表者会議報告(松浦委員長&事務局)

(2)審議テーマ

  • 9月22日(土・祝) 午後9時00分~11時15分 放送
    ドラマスペシャル『みをつくし料理帖』
  • その他
会議の風景

委員の主な意見です。

  • 水害で両親を失った後、一生懸命生きる主人公の姿は、東日本大震災の被害者も自分を重ね合わせて、少なからず元気を与えられたのではないか。非常にタイムリーな企画。
  • ストーリーが分かりやすく、家族みんなで見られる作品。
  • 料理を切り口にした人間ドラマで、セリフや音楽なども現代的で、新しいタイプの時代劇として溶け込みやすかった。
  • 主題の食をはじめ、江戸の風俗が全体的に散りばめられ、丁寧な解説がなされており、予備知識がなくても作品が楽しめる工夫がなされていた。
  • ともすると日本人が忘れかけている人との関わり合いの中で生きる素晴らしさを見せてくれた。
  • 主人公を演じた北川景子の挫折を繰り返しながら、努力と創意で立ち向かう姿は愛おしく、引き付けられ魅力的だった。
  • 女性が見て色々な所に長所のあるドラマ。やや筋に無理があるとか、突っ込みどころはたくさんあるが、エンタメだからこれぐらいやらないといけないという作り手の覚悟が見えて好感を持った。
  • 映像が明るく、見やすかった。料理や桜とか紅葉など四季の移ろいなども美しく表現されており、印象的だった。
  • 最近コミックで料理の世界が描かれることが多い。日常的にそれを読んでいる若い人たちとの距離感は近かったのではないか。
  • 展開に安易過ぎるところがあった。主人公の成長のスピードが速すぎ、そのプロセスや葛藤をもう少し描いたほうが良かった。料理に関する薀蓄も説明不足のところがあった。
  • 背景事情がナレーションだけでしか語られておらず、もう少し丁寧に説明されてもよい部分があった。
  • あまりに抑制的で、登場人物も善人ばかりで、もう少しメリハリがあってもよかった。
  • 料理は美しく撮れていたが、画面に深みが足りなかった。
  • 時代劇は日本文化の一つ。時代劇制作のノウハウを絶やさないためにも、これからもぜひ時代劇の制作に取り組んでいただきたい。
  • 原作はまだたくさん話があるので、シリーズとしてぜひ続編を楽しみにしたい。

テレビ朝日制作担当者見解

  • 東日本大震災の後に出会った時代小説―水害で両親を失いながら、料理人として前向きに生きる女性の物語に制作者としても光を見出し、原作サイドに映像化を強く望んでドラマ化が実現した。
  • 若い視聴者が面白がってもらえるような価値観を持った時代劇、現代劇を見ているように視聴者に訴える新しい時代劇になればという思いでドラマ作りに励んだ。
  • 視聴者を飽きさせないストーリー展開を重視したため、背景や料理の説明にバランスが取れないところがあったかもしれない。
  • 善人ばかり出てくる時代劇は、この原作にファンが多いことからも、現代人にとっては癒しになっているのかもしれない。ちょっとしたファンタジーとして楽しんでもらえればといいと思った。
  • 次回作にもぜひ挑戦し、時代劇の伝統の灯を絶やさないよう次につなげていきたい。

などと答えました。

(3)次回開催予定

次回の放送番組審議会は平成25年1月9日(水) 午後3時30分~
審議テーマ…年末・年始の放送番組全般について