(2)審議テーマ

• 年末・年始の放送番組全般
• その他

委員の主な意見です。

• 各局とも同じようなタレントを使った似かよった番組が多く、冒険というかもう一工夫して欲しい。その中でテレビ朝日系列のバラエティ番組は、ランキングや格付けなど楽しめる番組が多かった。
• 年末年始に力を抜いて見ると面白い番組が多かった。年末年始の番組編成はそれなりの線で出来上がっていたのではないか。
• 気楽な気分、ポジティブにやっていこうという雰囲気の番組が多く、それが社会全体に影響を与えるのではないかと感じた。
• もう少しスポーツ、ドキュメンタリー、対談番組などがあってもよかった。

《メ～テレ50周年特別番組「名古屋行き最終列車」12月22日放送》

• 地域密着で、地域の暖かさが出た良いドラマ。カメラワークも良く安心して見られた。
• 4つの話を、始発駅にまつわるエピーソードを入れて統一するとよかった。
• いずれもハッピーエンドでほのぼのとしてよかったが、「忘れ物」というテーマではくくれないところがあった。
• クリスマス時期の放映らしいほっとする番組に仕上がっていた。
• 全体的にキャスティグが良かった。
• ベテラン俳優の味が光っていた。
• 70年～80年代にあったショートミステリーの味わいが懐かしくもあり、新鮮だった。
• 地域密着だが、言葉のローカル性は感じられなかった。
• ストーリーが少しご都合主義過ぎる。名鉄らしさも十分描かれていない。
• こういう鉄道シリーズをぜひ続けると面白い。

《テレメンタリースペシャル「明日への教訓～広島・チェルノブイリから福島へ～」12月31日放送》

• 今回の原発事故を風化させないという意味では適切なテーマ選びだった。
• 人命に関わる内部被曝の問題は放置できないと訴えた異議のある番組。ではどうすべきなのかという結論がないのと放送時間が早すぎたのは残念。
• 広島の原爆と社会主義体制の情報統制下のチェルノブイリを比べるのはどうか。また広島やチェルノブイリの残留放射線量と福島のそれは決定的に違うはずなのに、それが同じように扱っていたのが気になった。
• 科学的なアプローチが十分でなく、すべてが広島やチェルノブイリのようになってしまうという印象を与え、ミスリードする感じがした。
• 広島とチェルノブイリと福島を一線上に並べたい気持ちはわかるが、もう少し焦点を絞ったほうがよかった。
• 何時撮られた映像かということが明記されていなかったので、チェルノブイリの被害の状況が何時のものなのかわかりにくかった。
• もっと思い切った問題の問いかけがあっても良かった。テレビ朝日系列でこれからも追い続けて欲しい。
• 年末にこういう番組を放送した局の姿勢に共感した。

《「ご当地グルメ探偵団３～怪人ゴリ面相のフルコース～」1月2日放送》

• 食材探しからプロの調理まで伝えた手の込んだ労作。画面から食材のおいしさが十分伝わり、昨年より面白かった。
• お正月に家族で見るにはよい番組ではないか。
• アナウンサーとゲストの対決といったバラエティにするための仕掛けが無くてもグルメ番組として十分楽しめるのではないか。
• 定着感はあるが、新鮮味がなかった。知っている食材が多く、取り上げ方の工夫が必要ではないのか。

《松本清張没後20年ドラマスペシャル「熱い空気」12月22日放送》

• 米倉涼子のキャラクターを徹底的に生かそうとしたドラマとして見れば面白いものになっていた。

《「そうだったのか！池上彰の学べるニュース年末3時間スペシャル」12月28日放送》

• この年起きたニュースのその後を追いかけ再検証していた。今までに無いタイプのニュース番組になっており、新鮮だった。

《旅ゴメ特別編「冬の三河湾　旅の行方は風まかせ」1月3日放送》

• 特に「ゆるく」作られており、3が日の放送としてはよかった。あれはあれで完成した構成になっている。