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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2014年2月分>
第551回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成26年2月12日(水) 15:30~17:00
- 委員
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- 委員長:松浦好治
- 副委員長:関口敦仁
- 委員:諏訪哲史・岡本直之・佐藤久美・広中和雄・森絵里・片山俊介
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
(2)審議テーマ
- メ~テレドキュメント『ぞうさん~群れ飼育と動物園の明日~』
- その他
委員の主な意見です。
- 動物園の歴史とか環境変化に対して奮闘する様子が丁寧に描かれている、秀逸なドキュメンタリー番組だ。
- 飼育員に同行して海外に行くなど丁寧に取材している。ドキュメント番組らしく映像が良く、演出がなくても見ていて引き込まれる感じがあった。
- ドイツのケルンにスタッフと共に取材に行ったり、またスリランカの映像も織り交ぜて「中途半端な作り方はしていない」という印象だ。非常に良くできたドキュメンタリーだった。
- 今まで動物園でゾウがどのように扱われて来たか?や繁殖させることが難しくこれまで殆ど行われていなかったことなどそれ自体認識がなく、目新しい情報だった。
- 動物園の日々に関わる人達の苦労や、動物に対する愛情や情熱が普段の働きぶりの中から伝わってくる番組だった。
- これは動物のような自然のものを人間が施設で飼い、見るということが、どんな形であるべきかを問い、今後の動物園のあり方を考えさせられる良い番組だった。
- 何が起きるか分らない中で、長い時間コンスタントに取材を積み重ねており、そこから出て来る映像は面白いものだった。それゆえこれからもっと掘り下げてゆく機会も作って欲しい。
- 日本の他の動物園でも同じような流れが起きているのか?また世界的にはどうなのか?など、もう少しその辺りのまとまった情報の紹介があると良かった。
- 泊り込んでゾウの世話を続ける飼育員の日常生活や、家庭での様子が分ればもっと面白かったのではないか。
- 「ぞうさん」というタイトルは少し弱いのではないか。番組が子ども向きなのか、大人向きなのか?少し中途半端な印象だ。
- ゾウ舎の新築や繁殖の難しさなど色々な要素が入っていてそれ自体は面白かったが、もっと深く知りたいことが情報として不足しているのでは?と感じた。
- 出来事ベースで段々シフトしていきながら、その中で課題となる部分をピックアップしてそこにフォーカスを当ててゆくような番組だったが、番組の目的からしてこれで良かったのかどうかが気になった。
- 副題の「群れ飼育と動物園の明日」は問題が大き過ぎて処理しきれていないのではないか。
局側は
- この企画はもともと夕方のニュース番組「UP!」で特集として放送したのが始まり。豊橋市の総合動植物公園でゾウが妊娠したという情報があり、それをきっかけに取材を開始した。
- ゾウをベースにナレーションでたたみかけるのではなく、育児放棄などの事象を背景に「動物園のこれまでの飼い方に問題があったのでは?」ということを説明できる映像作りを心がけた。
- 番組の裾野にあるものについても「映像をもって迫れたか?」というと、欠けている部分も多かったかも知れない。
- 動物園のあり方と動物本来の幸せとは矛盾するパラドックスの世界だが、その中でこのひとつの取り組みが、新しい一歩を見据えるのに良いのではないかと思い番組作りを進めてきた。
- 豊橋のその後も取材は続けている。今後も夕方のニュース番組のなかで放送してゆきたい。
などと答えました。
(3)次回開催予定
次回の放送番組審議会は2014年3月12日(水)午後3時30分~
審議テーマ…『名古屋行き最終列車 スペシャル完全版』