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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2014年4月分>
第553回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成26年4月9日(水) 15:30~17:00
- 委員
-
- 委員長:関口敦仁
- 副委員長:諏訪哲史
- 委員:岡本直之・広中和雄・片山俊介・町田健・牛田千鶴
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
- 2013年度視聴率(野村編成局長)
- 2013年度番組種別集計結果報告(野村編成局長)
(2)審議テーマ
- 『メ~テレドキュメント とむらい ~「英雄」の妻が見た国家~』
- その他
委員の主な意見です。
- 中国政治の変遷に利用された卓球の英雄荘則棟とその日本人妻の姿を、メ~テレの過去の貴重な映像を交えて描き出してある。非常に秀逸なドキュメント番組に仕上がっている。
- 「人生」「国家」「夫婦愛」「政治」などあらゆる分野の事を考えさせられる、良い意味で「重い番組」だった。
- 極めて濃くて深い番組だった。1時間にも満たない番組で、これほどの内容とインパクトを与える強さがあるのはすごい。
- よくある「解説付き」ではなく、妻の敦子さんやその兄弟、当時の日本人卓球選手などの証言や荘則棟本人のインタビューなど、歴史的な映像で構成され、視聴者に考えさせる骨太の番組に仕上がっている。
- 過去の貴重な映像を上手く使って、妻の敦子さんの悲しみや不安、国家に対する憤りやストレートに表現できない心情を表現していて、良い番組に仕上がっている。評価したい。
- 昨今はグローバル化時代と言われ、国家とか国境というものがますます存在感を薄めつつあるなかで、国の影響をこれほどまでに受けた人生があったということを、改めて印象付けられた番組だった。ぜひ続編を望みたい。
- 番組は妻の敦子さんが夫の名誉回復のため北京へ帰る決断をしたところで終わっている。その後の活動や、敦子さんにとっての「とむらい」がどうなるのか、続編を見てみたい。
- ドキュメンタリーは“作為”との闘いだ。事実を出て来た順番に並べているところで“作為”を遠ざけたのではないか。番組制作者の「作る」という行為の切実さを感じさせられた。
- 国民的英雄だった彼を国家がなぜ反逆者扱いにしたのか?なぜ葬儀を非公開にしなければならなかったのか?などを追求することに、もう少し“深彫り感”があっても良かったのではないか。
- ある程度の年輩者には分るが、若い世代の人達には番組が伝えたかったことを理解できるだけの情報量やバックグラウンドが少し足りなかったのではないか。
- 投獄されて弾圧されたり、辛い思いをしたはずなのに、映像からはあまりそれが伝わってこない。そのあたりがもう少し説明されたり描かれていた方が良かった。
- 中国政府のコメントは難しいと思うが、日本在住の人でも良いから、中国の有識者のコメントを入れることができれば、より良かったのではないか。
局側は
- メ~テレは1972年の日中国交正常化以前から積極的に中国取材を続けてきた。中国を追い続けてきたテレビ局として、中国の素顔に触れるテーマは何なのか?をずっと検討していた。
- 荘則棟が文化大革命後に失脚し、その時に貼られた負のレッテルが40年近く経った今も活きているという、中国の持っている独特の価値観が葬儀の件で象徴的に現れていることが分り、妻の敦子さんへの取材を始めた。
- 番組の主旨としては、日本人の妻が英雄と一緒に過した日々を描き、中国という国家がその英雄にどういう仕打ちをしたのか?国家が持つ残酷な一面を番組としてまとめたかった。
- 今回は第三者の解説のようなものは敢えて入れなかった。不親切な部分があったかも知れないが、“息遣い”みたいなものを感じて欲しかった。
などと答えました。
(3)次回開催予定
次回の放送番組審議会は2014年5月14日(水)午後3時30分~
審議テーマ…『ドデスカ!』