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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2014年7月分>
第556回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成26年7月9日(水) 16:00~17:00
- 委員
-
- 委員長:関口敦仁
- 副委員長:諏訪哲史
- 委員:広中和雄・森絵里・片山俊介・町田健・牛田千鶴
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
- 連盟賞地区大会報告
- 4月クール視聴率報告
(2)審議テーマ
- メ~テレドキュメント『母の国へ~馬瓜エブリン18歳~』
- その他
委員の主な意見です。
- 日本でガーナ人の両親の下に生まれ育つという、大変稀有な出自を持つエブリンさんを題材として取り上げたところが興味を引く。なお且つエブリンさん自身と母親のフランシスカさんが人間としてすごく魅力的で、見ていてとても惹きつけられるものがあった。
- 幼少期から社会人になるまでの、エブリンさんの心の軌跡が丁寧に分りやすく描かれていた。そういう意味で上質な作品に仕上がっていた。
- 第3作の今回はガーナに住む親族・親戚との交流を丁寧に描いており、制作者の愛情を感じることができる秀逸な作品だ。
- 「国籍とか人種って何だろう?人間の存在にとってどういう意味があるんだろう?」ということを改めて考えさせられる、視聴者にテーマを投げかける良い企画だったのではないか。
- 母親フランシスカさんの言葉や笑顔、涙など色んな表情をカメラが良く捉えていて、その人間性を良く描き出していたのではないか。
- 宮崎あおいさんのナレーションが静かで、ベタつかない雰囲気ですごく良かったと思う。
- 「移民」という、日本が将来大きな課題として抱えることになるものにも番組のテーマが繋がっており、続編が期待できる番組だ。
- 番組の展開が平凡・単調で、想定される場面の連続だった。
- 制作者が「何を視聴者に伝えたいのか?」という明確なメッセージが無かった。期待はずれだった。
- 一人称としてのエブリンさんの心の変化を描くことに主眼を置いていたため、こうした番組構成にならざるを得ないと思うが、欲を言えば「エブリンさんの幼少期の悩みに、周囲の大人達はどう支えたのか?」など、もう少し周囲の人々との関わりについても描くことができればなお良かった。
- エブリンさんを取り巻く人々の「国や国籍に対する思い」をもっと描いて欲しかった。
- 番組構成上、日本社会の課題をも考えさせるような、ある種の巧妙さというものがあっても良かったのではないか。
- 日本が単一民族国家から多様性を求めてゆく、ダイバーシティーの国家・国民性を求めてゆかなければならない時代背景のなかで、この番組にはもう少しメッセージ性があっても良かったのではないか。
局側は
- エブリンさんとの出会いは5年前。第1作では、彼女がバスケットの日本代表を目指すために家族が国籍を変える過程を取り上げ、第2作では彼女が高校バスケットで活躍する姿を描いた。
- 第3作の今回はエブリンさんの成長の集大成ということで、一家のガーナへの帰国を中心に、彼女の成長ぶりを色々な形で盛り込むべくカメラを回した。
- 帰化にまつわるさまざまな問題点については、第1作目でかなり取り扱っていたこともあり、今回の番組ではストレートには触れなかった。
- 今回の番組では、母娘が帰化した後の日本側の受け入れの体制とか、周りの人達との関係性とか、そうした中でこの家族がどう生き抜いているのか、などをもっと深く掘り下げてゆきたかった。しかし、取材としてなかなか踏み込めない事情があったのも事実で、その点は指摘を受けた通りだ。
などと答えました。
(3)次回開催予定
次回の放送番組審議会は2014年9月10日(水)午後3時30分~
審議テーマ…『今の時代、本当に見たいテレビ』