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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2014年9月分>
第557回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成26年9月10日(水) 15:30~17:00
- 委員
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- 委員長:関口敦仁
- 委員:岡本直之・広中和雄・森絵里・片山俊介・町田健・牛田千鶴
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
- ネット番組等報告
(2)放送基準改正
- 「日本民間放送連盟 放送基準」が一部改正されるのに伴い、「名古屋テレビ放送 放送基準」の改正が諮問され、『妥当である』との答申があった。
(3)審議テーマ
- 『今の時代、本当に見たいテレビ』~テレビ朝日系列 放送番組審議会委員代表者会議 議題~
- その他
委員の主な意見です。
- これからの地上波テレビに求められているのは「総合性」だ。「これを見ておけば総合的包括的に情報を得られる」という、いわば「本日のよくばり詰め合わせ情報庫」にならねばならない。それは世論のたたき台になるための「問題提起の機能」だ。
- テレビは始めから見たいもの知りたいものが決まっている人達を対象としている訳ではなく、テレビの前でその情報やコンテンツに初めて出会った時に「見たかった」「知りたかった」ことがそこにあるという場所でもある。このような装置としてのテレビのあり方を、これまで以上にテレビが意識的に拡張し続けていくことが望ましい。
- 若い世代は個々の余暇こそネットに棲息するものの、ネット上に提起された「話題」に便乗するため、テレビが提出する話題を「たたき台」としてその共有のために利用する。こうした共有情報をいかに速く、正確に、公平に、知的に担うことができるかがテレビに期待されることだ。
- 信頼のおける地上波ならではの高品質なニュース番組が見たい。今のニュース番組はどの放送局も同じような内容で、オリジナリティーが感じられない。各局が独自の視点に基づき、社会の動きや人の心に迫るような新しい報道番組に取り組んで欲しい。
- テレビはその影響力の大きさから中立性を求められてきた事は事実だが、各局の独自性や特徴が時代と共に劣化してきたような気がする。今の時代に見たいテレビは、個人を主とするネットメディアに対峙するメディア機能が必要であり、世論形成するような、テレビ朝日系列らしい、世に問うメッセージを主張する番組がぜひ見たい。
- テレビドラマは最高の娯楽のひとつである。その設定は過去・現在・未来の時を問わず、人情ドラマから社会派ドラマまで自由にテーマを設定できる。昔のように家族を結びつける役割や共通の話題で人々を繋ぐ役割を果たして欲しい。
- テレビの独自性はモバイル媒体で個々人が視聴するスタイルと違って、お茶の間で視聴する時間を他の人と共有してコミュニケーションを図ることだ。その意味で最も有益なのはバラエティーではないか。思い切り笑えて、その「笑わせ力」に家族揃って感服できるようなバラエティーであれば十分面白く、楽しいコミュニケーションツールとして見る価値がある。
- 現代の日本は他人と興味や価値を共有することが要求される社会ではなくなった。誰もが情報や娯楽を自由に選択している。従って非常に大きな割合の国民が視聴する番組を提供することなど不可能だ。今以上に対象を限定した番組制作を行うことにより、視聴者の満足度を高める番組の提供が出来るようになるのではないか。
- 「好きな時に好きなコンテンツ」を視聴できる環境は多様な視聴者の共通願望ではないだろうか。今後デバイスの更なる進化により、時間・場所・メディアなどに縛られることなく、見たい番組を視聴できる環境が生まれて来れば良い。
- 良質な番組はアーカイブをもっと利用してはどうか。過去の番組をいつでも見られるようにすべきであり、テレビ局のこれからの生き残り策になるのではないか。
- 現代の若者がテレビを見ないのは子供の時からテレビを見る習慣がないからだ。予想される視聴者を細かく限定した、子供向けの良質な番組やアニメを今よりも数多く提供しないと、いずれテレビを見る人間がいなくなるかも知れない。
- もっと地域に特化した番組に力を入れ、視聴者に役立つような生活情報・災害情報・討論番組を作って欲しい。殊に討論番組の多くはキー局からの国全体や社会や政治に関するテーマが殆どであるが、地域独自のテーマや地域目線での討論番組が見たい。
- 国家戦略とも言える大学のグローバル化推進が現在どこまで進み、今後どのような方向を目指してゆくのか?キャンパスに学ぶ学生たちの日常や、留学など大学が提供する様なプログラムを紹介しつつ、変りゆく大学のあり方についてともに考え、議論するような番組を希望する。
(4)次回開催予定
次回の放送番組審議会は2014年10月8日(水)午後3時30分~
審議テーマ…メ~テレドキュメント『汚された村から~福島 チェルノブイリ~』