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名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2015年3月分>

第562回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成27年3月11日(水) 15:30~17:00
委員
  • 委員長:関口敦仁
  • 副委員長:諏訪哲史
  • 委員:岡本直之・広中和雄・森絵里・片山俊介・町田健

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶
  • 4月改編報告

(2)審議テーマ

  • 『テレメンタリー2015 レベル1~見過ごされた予兆~』
  • その他

委員の主な意見です。

  • 全体的には気象庁や自治体の長、火山学者や登山者など、多くの関係者に取材し客観的情報が伝えられていた。丁寧に作られた良質のドキュメンタリー番組だ。
  • 番組制作者が熱意を持って取り組んでいるのが分る、クオリティーの高い報道番組に仕上がっている。
  • 御嶽山に関わる色々な人々の当事者意識の欠如が、噴火という天災を人災によって防ぎ得なかった、という複合災害の構図を視聴者に問いかける番組だ。
  • 今後火山の災害を防ぐために、大変参考になる番組だ。顕在化した問題点だけではなく潜在している問題が提起されていて、30分では勿体無い、非常に内容の濃い番組だと評価したい。
  • 噴火直前の写真を交えながら、犠牲者遺族の言葉を取材するところから始まり、「なぜレベル1のままだったのか?」を丁寧な取材で徐々に明らかにしてゆく。こうした手法は視聴者を惹きつける、とても上手な番組構成だ。
  • 星恭博アナウンサーのナレーションは、落ち着いたトーンで番組に説得力を与え、聴き応えがあった。
  • 30分番組が本当に良く編集されていて、的確な要素で伝えている。欲を言えば番組の最初の部分で「レベル1」と「解説情報」の関係をもう少し知らせておいた方が良かったのではないか。
  • 噴火前にあれだけ火山性の地震が起きていた訳だから、マスコミも含めて謙虚に反省したうえで、番組の中で「誰が責任を感じるべきか?」を明確に言っても良かったのではないか。
  • 番組の前半部分が問題提起の深堀りをする場面設定ならば、後半は今後の課題解決に向けた提案や行動案を具体的に示すべきだった。番組の、特に後半部分に少し物足りなさを感じた。
  • 番組企画書に「報道責任を問う」という表現があったので、テレビ局がどう言うのか?非常に興味を持って見た。何も触れていなかったのは時間の関係か?
  • 放送時間が早朝の5時台なのはいかがなものか。これならまだ深夜に放送した方が良いのではないか。
  • 気象庁のレベルの判定の今後や、それに対する市町村の対応の変化などを後追い取材し、更なる実証番組の制作と放送を望みたい。
  • 自然災害や人命を救うことに関して、テレビ報道の果たす役割や責任は極めて大きいものがある。メ~テレには引き続きこうしたことに積極的に取り組んで欲しい。

局側は

  • 『テレメンタリー』はテレビ朝日系列唯一のレギュラーのドキュメンタリー番組で、系列各局から持ち寄られた企画の中からテーマが選ばれ、制作・放送している。
  • 昨年9月27日の御嶽山噴火以来、メ~テレでも多くの取材陣が何週間にも渡って取材活動を続けた。こうした中で一つの番組として取り上げるべきだと判断するに到り、ドキュメンタリーとして制作・放送することになった。
  • 番組企画書には「注意喚起できなかった報道の責任をも問う」としたが、今回は番組時間の関係で見送った。これは「レベル」導入時の気象庁と地元のやりとりを報道する事を重視したからだ。しかし、少しは盛り込むべきだったと思っている。
  • 噴火からもう少しで半年になる。御嶽山の今後も含めて、これからも取材を続けてゆきたい。

などと答えました。

(3)次回開催予定

次回の放送番組審議会は2015年4月8日(水)午後3時30分~