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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2015年11月分>
第569回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成27年11月19日(木) 15:30~17:00
- 委員
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- 委員長:関口敦仁
- 副委員長:諏訪哲史
- 委員:山本亜土、種橋潤治、長谷川ふき子、安村仁志
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
(2)審議テーマ
- UP!スペシャル『御嶽山噴火から1年 ~火山防災 何が変わり何が変わらないのか~』
- その他
委員の主な意見です。
- 良く出来た番組だ。星アナウンサーが番組進行とともに、自ら御嶽山に登り取材した流れも良かった。噴火から1年経った日に、やらなければならない大事な番組だった。
- 大変意義のある番組だった。必要なことは漏らさず、短い時間の中で適切にそれぞれを紹介し、情報として提示されており、番組の質も高かった。
- 被災者の遺族に片寄り過ぎず、また単なる追悼番組にすることなく、それぞれの証言や発言から課題と疑問点がうまく引き出されていた。また、対策が打たれたものと、これから更なる対応が求められるものがあぶり出されており、総じてしっかりした番組に仕上がっているという印象だ。
- 御嶽山の噴火を契機に「レベル1=平常」という気象庁の警戒基準がどう見直され、また国や地方自治体でどのような防災対策が検討され、実施に移されているのかを知るうえで、大変興味深く、見応えのある番組にまとまっていた。
- 番組の中で「何が変わったか」に関する情報はしっかりと示されていたが、「何が変わらないのか」についてはやや具体性に欠け、「自然の美しさと脅威」あるいは「山を畏れない人々の意識」といった情緒的な部分に“変わらないもの”が集約されてしまったような印象だ。
- ヘリコプターからの現在の御嶽山、そして現地で開催中の慰霊祭、さらに愛知県豊田市での追悼式と、三つの生中継があったが、番組全体から見れば特に必要が無かったのではないか。
- 豊田市での追悼式は、その会場の模様を淡々と生中継するだけで、大変意味のあることとして十分伝わったのではないか。
- 豊田市からの生中継での(娘さんを亡くした)長山さんに対する質問が、一年経って追悼式を終えたばかりの方にするには配慮に乏しかったのではないか。気丈に答えていらっしゃったが、返答に苦悩する様子は見ていて痛々しく感じた。本当にこの質問が必要だったのだろうか?もう少し質問内容の吟味が必要だったのではないか。
- 何より重要なのは個人が自己責任で判断することだ。すべての当事者が問題意識を持って、真剣に対応してゆかねばならないことを、もう少し強調しても良かったのではないか。
- 星アナウンサーが番組最後に言った「自然に対して謙虚であれば、火山と共存できる。」というのは短絡的過ぎるのではないか。「恵みは多いが山は怖い、危険な存在でもある」ということをきちんと言うべきだ。
- マスメディアの役割として、こうした番組は単発で終わらないで欲しい。時間の経過とともに風化させることなく、今後も恒常的にフォローして番組作りを続けていって欲しい。
局側は
- 番組のタイトルにあるように、夕方のニュース情報番組『UP!』では、御嶽山噴火のその後を取材し続けてきた。ちょうど1年後のこの日に、“伝えられる今”を中心に正午から生放送でドキュメンタリー番組を構成した。
- 御嶽山の噴火後、日本各地で火山活動が活発化したが、中でも自治体として規制に先手を打ち、気象庁に頼らないような対策をとっていた箱根町に注目してその例を紹介した。
- 豊田市の慰霊祭会場での(遺族への)インタビューは、視聴者の方々から「なぜ、あんな残酷な質問をするのか?」や「配慮が足りないのではないか?」といった多くのご意見をいただいた。短い時間に矢継ぎ早に質問をぶつける形になってしまったことや、また、事前のVTR取材も考えられた、と反省している。
- 火山防災については色々と難しい面もあるが、今後の取材の大事さは十分に感じている。この問題には、今後も長いスパンで継続的に取り組んでゆきたい。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2016年1月13日(水)午後3時30分~