メ~テレトップ番組向上への取り組み名古屋テレビ 放送番組審議会だより > バックナンバー

名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2016年3月分>

第572回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成28年3月9日(水) 15:30~17:00
委員
  • 委員長:関口敦仁
  • 副委員長:諏訪哲史
  • 委員:町田健、山本亜土、種橋潤治、長谷川ふき子、安村仁志

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶

(2)審議テーマ

  • 『メ~テレドラマ 名古屋行き最終列車 スペシャル完全版』
  • その他

委員の主な意見です。

  • シリーズも4回目を迎え、すっかり定番になって安心感のあるドラマに仕上がっているという印象だ。実力派の揃った豪華キャストも、観ていて楽しかった。
  • 前回のものよりも肩の力を抜いて観ることができた。深夜に余計なことを考えずに、列車で繰り広げられるストーリーに身を委ねることができたという感想を抱いた。
  • 4話に共通しているのはペーソスというか、人間の哀しさみたいなものが浮き彫りになっていた。総じて人生の意味合いを感じさせ、かつ非常に現代的な角度からそれらテーマが設定されているように思った。
  • 物語の終わりがすべて“ピカピカでない終わり方”をしているのが気に入った。立派な形で終わるのではなく、身近な、小さな喜びや幸せを感じられて良かった。
  • 普遍的な、何か人間ドラマのようなものを、名古屋鉄道を舞台に使いながら盛り込んでいる。文句無く、これまでの4作の中での最高傑作に仕上がっている。
  • 総じて文学的なドラマだった。非常に満足して観た。
  • この第4弾は、小説的意味で一番上にいっている。つまり、まだ偶然性があるとは言え、これまでで最も偶然性が抑制された回になっている。作品としての質、芸術性がこれまでで一番高い。
  • 今回のシリーズはとても完成度が高く、良くまとまっているという印象を持った。一方回を重ねる毎にどんどん完成度が上がって来て、少しおとなしくなったという印象も正直ある。
  • 全般として駅・電車・車内のシーンのバランスも良く、最終列車という共通テーマを掲げつつ、ドラマの面白さも表現できている。ぜひ次回も面白い第5弾を期待している。
  • シリーズをずっと続けて観ているファンとしては、「次も同じ感じで観たい」というのと、「ちょっと驚きも与えて欲しい」との両面の思いがある。期待度も要求も高くなってきているが、それに応えながら、ぜひこのシリーズを続けていって欲しい。
  • 第1話は大杉漣さんの味のある演技が光っていた。料理教室と婚活パーティーという組合せがうまく融合したストーリーになっており、観終わって心温まるドラマだった。
  • 第2話は現代的な父親の哀しさが良く出ていた。また娘の、父親に対して感謝の気持ちを持ちながら、なかなかうまく表現できないところがリアルに描かれていて良かった。
  • 第3話では、松井玲奈さんというアイドルを、皮肉にもドタバタ劇に使っている。華麗な存在ではなく、コミカルな存在に仕上ているのが面白い。
  • 第4話に出て来る「未成線」や「ダイヤモンドクロス」は、ドラマの内容と良くマッチしており、鉄道ファンで無い者にも分かり易く興味を持てた。

局側は

  • このドラマのテーマは、毎回最終列車の中で起こる人間模様を、面白おかしく描くところにある。
  • 目指しているのは、「笑いながら泣けるドラマ」だ。本当だったら涙が出て来るようなシチュエーションでも、笑いも誘うようなドラマの作りにすることを心掛けた。
  • このドラマは、1回だけでなく2回目を観ると、愛情が湧いた目線になって下さる視聴者の方が多いようだ。今年初めて観た方にはぜひ来年も観てもらい、ずっとこのドラマのファンでいていただく、そんな流れを作ってゆきたい。
  • 今回の4作目は前作に次ぐ視聴率の良さだったが、“視聴の深さ”を示す数値が非常に高かった。これは一度観出したら、最後まで観ていただけた視聴者の方が多いことを表している。大変良い数字を残すことができた。
  • 第4作の今回は、これまでのものに比べて確かに「際立ち感」がなく、若干「上手に作っている」という反省点があるのはご指摘の通りだ。これからも頑張って、より面白い第5弾・第6弾を制作してゆきたい。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2016年4月12日(火)午後3時30分~