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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2016年4月分>
第573回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成28年4月12日(火) 15:30~17:00
- 委員
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- 委員長:安村仁志
- 副委員長:諏訪哲史
- 委員:山本亜土、長谷川ふき子、山口眞里、小川明子、鈴木貴之
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
- 2015年度視聴率報告
- 2016年4月改編報告
- 2015年度下期番組種別報告
(2)審議テーマ
- 『UP!東日本大震災から5年 ~復興・支援・避難 それぞれの岐路~』ほか
- その他
委員の主な意見です。
- 東日本大震災のような大きな災害でも、危機意識の風化は起こる。5年目の3月11日に、様々なことを十分考えさせられた良い特別番組だった。
- 定点観測で、かつて取材した場所・人々が今どのようになっているかを比較・解説してくれるので、現実を見て驚きを覚えることが多くあった。
- 仙台市出身の星アナウンサーが被災地の現場から伝えてくれるので、描写が活き活きしており、言葉の一つ一つが重みを持っている。
- 番組全体として沢山のものを色々な角度から見て、色々な地域や人が多く出て来た。結果としてあまり残るものが無く、ちょっとボケた印象だった。もう少し問題点などを絞り、あぶり出した方が良かったのではないか。
- タイトルに“それぞれの岐路”とあるが、必ずしも登場する全ての人々が岐路に立っているわけではなく、ケースバイケースだと感じた。単純に“岐路”では番組内容をひと括りにすることが出来ず、番組全体から何を教訓として受け取ったら良いのか?少し戸惑った。
- 復興について、「被災地は今どうなっているのか?」、視聴者はその現状を知りたいのでは? ストレートにその現状を教えてもらった方が、伝わって来たのではないか。あまりにも“教訓”とか“格差”とかが前面に出て来てしまって、中途半端になってしまった印象だ。
- 復興格差の問題など、掘り下げるべき重要な話題がいくつか出て来ていたが、それぞれに短く言及するだけで通り過ぎてしまっていた。もう少し時間をかけて紹介しても良かったのではないか。
- 「これから原発をどうしてゆくのか?」が最大の課題だと思うが、ここに焦点を当てた取材や放送が無かったのは少し残念だ。
- 高台移転の問題や原発と放射能の問題などは、解説なり分析がもう少し深く欲しかった。全てが出演者の“印象”で終わっていて、流れて行ってしまっていた。
- 今回の番組では、被災地からの生中継もスタジオのコメントも浮いてしまっていた。現地のリアリティーというものを、何となく遠巻きにしている雰囲気が伝わって来てしまっていた。
- 数多いボランティア団体のなかで、スコップ団を取り上げた意味は何なのか?名称やコスチュームのユニークさは分かるが、本質的にどういう点がユニークだったのかを紹介すべきではないか。
- この番組は、メ~テレが制作して東海三県で放送された番組だ。それゆえ、東海地方の人々に「どういった事を伝えたかったのか?」をもう少し前面に出した方が良かったのではないか。
- 復興事業というのは、どこをゴールとしているのか?もう少し取材して知らせて欲しかった。また30兆円といわれる復興予算が正しく使われているのか?具体的にはどのように活かされているのか?をマスコミとして検証し続けて欲しい。
- こうした番組を制作・放送することは素晴らしいことだ。5周年だけでなく、ぜひ今後も報道を続けていって欲しい。
局側は
- この番組は、東日本大震災から5年目の3月11日に、「名古屋のテレビ局として何が出来るのか?」を考え、通常の番組の拡大版として制作・放送した。
- 番組制作にあたってのポイントは、(1)東海地方と被災地の関わりを伝える。(2)被災直後からずっと取材してきたものを、アーカイブ的に活用する。(3)来るべき南海トラフ地震に備え、東日本大震災の教訓をどのように活かすのか。の3点を心掛けた。
- 番組は、担当する各記者から上がって来た“企画”を積み上げる形式で制作した。このため全体の統一感や、番組を貫くテーマのようなものが、よく分からないという印象を持たれたかもしれない。
- 3月11日は1年間で最も防災への関心が高まる日なので、「南海トラフへの備え」については、もう少し時間を割いてやるべきだったと反省している。視聴者にはあまり親切では無かったかもしれない。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2016年5月10日(火)午後3時30分~