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名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2017年2月分>

第581回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成29年2月14日(火) 15:30~17:00
参加者
(敬称略)
  • 委員長:安村仁志
  • 副委員長:諏訪哲史
  • 委員:山本亜土、長谷川ふき子、山口眞里、小川明子、鈴木貴之
参加者(リポート)
(敬称略)
  • 委員:種橋潤治

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶

(2)審議テーマ

  • メ~テレ開局55周年記念番組 『英樹&彬のなるほど鍋奉行』
  • その他

委員の主な意見です。

  • この番組は、各地の伝統的な鍋に纏わる歴史を絡めた雑学的知識が豊富で、出演者の皆さんの軽妙で飾らない会話が楽しい、面白い番組に仕上がっている。
  • 世の中で「食」と「歴史」がブームであるということを、まさしく再確認した番組だった。日曜午後の時間帯に放送するのにぴったりの番組だ。
  • 食をテーマにした番組として、かなり色々な要素がバランスよく扱われている。高級なものも安いものも両方取り入れており、ただ食べるだけでなく少し薀蓄的なものもあって、出演者のキャラクターも垣間見ることができた。
  • 内容的には非常に楽しめたが、1時間半の番組の中にふぐ鍋、ハヤシライス、牛鍋、もみじ饅頭、カキ鍋とそれぞれの歴史トリビアが出てくると、少しめまぐるしく感じた。
  • 番組の中で紹介されている歴史的背景は、ある程度知っていることが多いので、もう少し突っ込んだものがあっても良かったのではないか。
  • 全国ネットの番組だから仕方がないのかもしれないが、出来ればどこかに“名古屋らしさ”とか“東海地方らしさ”を入れて欲しかった。
  • 全国での放送を意識してか、バランスが取れていて“没個性”というか“ごく普通”の番組になっている。どこかにもう少し特化した方が、特徴が出たのではないか。
  • ローカル局を取り巻く状況が厳しさを増すなかなので、もう少し“キャラ立ち”というか“新しい特徴を出す”など、番組の中にメ~テレらしさが出て来ると良いのではないか。
  • 進行役の山崎弘也さんが、大変気の利いた会話をしながらうまく他の出演者をフォローしている。この番組は彼が成り立たせている。
  • 下関から横浜、そして宮島という展開は、非常にスピード感があって良かった。
  • 宮島で出演者自身が手持ちカメラを使って撮影していたが、ああいう使い方は面白いと思った。いつものテレビカメラのポジションが変わることによって見えてくる面白さがあるのではないか。
  • 今回は伝統的で高価な鍋ばかりで、言わば“高嶺の花”のところへ案内している。見ている若年層の反応はどうなのか?支持は得られたのか?が気になって見た。
  • 鍋に纏わる説明的・薀蓄的な部分をドラマ仕立てにする意味があるのだろうか。もう少し知識を詳しく掘り下げるなどした方が、番組としての特徴が出たのではないか。
  • ふぐ食に関する歴史を探りに唐戸市場に聞きに行くのは、何となく不自然ではないか。最初から割烹旅館の「春帆楼」で聞けば良いのではないか。
  • CMの直後にCM前の繰り返しがあるのが気になった。また、CMが番組後半に集中し、番組の流れが途切れ途切れになってしまった印象だ。

局側は

  • この番組は、以前全国ネットで二回放送した、武士の食に纏わる『武士ごはん』という番組の発展形として、今回企画し、制作・放送したもの。
  • メ~テレは地方局だが、全国の視聴者の皆さんに、気楽に見てもらえるコンテンツを、きちんと作り上げることも重要な使命のひとつと考えている。
  • 反省点のひとつとして、こうした番組の企画だと、行き着く先は自ずから「由緒ある名店」となってしまう。ひとつのモチーフとしてそこに辿り着いているのだが、お茶の間の皆さんの金銭感覚からすると、違和感を禁じ得なかったのかも知れない。
  • 再現ドラマ、特に野々村夫妻の日常の部分は、よくある夫婦の延長を見せることによって、時代が離れているものを身近に感じてもらおうとの演出だった。しかし伝わりきっていなかったようだ。
  • ふぐ鍋で「春帆楼」の前に唐戸市場へ行ったのは、高橋英樹さんが地元の、一般の人々と触れ合うことによって見られる“素の部分”を少しでも見せたかったからだ。その上で、歴史を紐解く部分のヒントを得られるような導線を作りたかった。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2017年3月14日(火)午後3時30分~