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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2017年3月分>
第582回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成29年3月14日(火) 15:30~17:00
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:安村仁志
- 副委員長:諏訪哲史
- 委員:山本亜土、種橋潤治、長谷川ふき子、山口眞里、小川明子、鈴木貴之
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
(2)審議テーマ
- テレメンタリー2017 『負けてたまるか ~オトコ社会を駆けるママ騎手~』
- その他
委員の主な意見です。
- 普段は競馬に馴染みがなく、知らないことも多かったので、大変興味深く見ることができた。面白かった。
- この番組は働く女性に勇気を与えるとともに、ご主人や父親、それに師匠ら男性陣のサポートの大切さを教えてくれた。深く考えさせる番組だった。
- 25分程度の限られた時間のなかで、「競馬界の現状」「女性騎手の存在」「宮下さんの生い立ち」「騎手への復帰」などが、実にコンパクトに流れるように見られた。率直に良い番組だった。
- 主人公の宮下さんが、若いライバルに追い着かれ、抜かれそうな身として、かなりすごい心意気で迫力のある毎日を送っている。こうした女性の姿が映像からよく伝わってきて、大変見応えのある作品だった。
- 宮下瞳さんが38歳の時から番組が始まるが、騎手復帰へ向けての時系列が、番組構成的に行き来している部分があり、分かり辛かった。
- 女性騎手の数やその変遷、また騎手や調教師の具体的な仕事内容など、背景的な情報をもっと教えて欲しかった。また、グラフなどを用いたらより分かり易かったかもしれない。
- いわゆる古典的な、男社会で頑張る女性像を描くだけではなく、番組として次の段階につながる何か提言が出来ると良かった。
- 番組タイトルの「負けてたまるか」は自分との闘いではないだろうか。男社会に対してや、競馬の勝率よりも、“生き方”に対して自分が妥協しなかったという、そこを見る番組として作った方が良かったのではないだろうか。
- 1回目のチャレンジでは女性騎手として男社会に挑み、一定の活躍をされた宮下さんだが、2回目のチャレンジでは、女性というよりも「もう1回復帰したい」というニュアンスの方が強いのではないか。この違いがもう少しメリハリをつけて描かれていると、よりインパクトのある番組になったのではないか。
- 騎手学校での写真が出てきたが、宮下さん以外の、写っている人達の顔にぼかしが入っていた。今はこうしたことが多いが、逆に失礼なのではないか。安易なぼかしは考え直すべきではないか。
- 安田成美さんのナレーションも素晴らしく、内容も非常に一般受けする番組だっただけに、放送時間が木曜日の早朝というのは残念だった。
- 「かつて女性だという理由だけで門を閉ざした競馬界。今は子を産み、育てる女性が活躍する職場です。」という最後のナレーションは、賞賛の言葉とは受け取れなかった。結婚、出産、育児という、旧来通りの女性の生き方を押し付けているようで、息苦しかった。
- このような素晴らしい題材を発掘して、30分のドキュメント番組を作り上げたメ~テレの情報収集力、企画力、制作力に感心した。これからも時宜にかなった素晴らしい番組の制作を期待している。
局側は
- メ~テレでは、ドキュメンタリー制作の基本スタンスとして「全員野球」を心掛けている。これはより多くのスタッフにドキュメンタリー制作に参加してもらうことで、より多くのジャンルのテーマに取り組むことを目指している。
- この番組では、「女性の社会復帰の大変さ」と「その後の頑張り」を描き、見ている人に伝えたかった。
- 騎手学校の写真で、宮下さん以外の全員の顔にぼかしを入れたのは、写っている全員の方の了解が得られなかったからだ。一人でも了解を得られなかった場合、どうしても全員の顔を隠す判断になってしまう。
- かつて男社会だった競馬の世界が、今や女性騎手やその人気に支えられつつあり、その果たす役割は非常に大きい。この皮肉を番組最後のナレーションに込めたつもりだったが、競馬における“男社会”を描き切れなかったという反省はある。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2017年4月11日(火)午後3時30分~