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名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2017年7月分>

第586回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成29年7月11日(火) 16:00~17:30
参加者
(敬称略)
  • 委員長:安村仁志
  • 副委員長:小川明子
  • 委員:山口眞里、丹羽慎治、田中彩子、中 裕史、大竹敏之、裵 貞嬉

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶

(2)審議テーマ

  • メ~テレ開局55周年記念番組 『メイキン クエスト』
  • その他

委員の主な意見です。

  • この地域ならではの「モノづくり」をテーマにしていて、地元の企業や大学のチームが登場し、競い合う。いかにも名古屋の放送局らしい、良い企画の番組だった。
  • 今話題になっているハッカソンのイベントであり、非常にタイムリーな番組だ。製造業の盛んな土地柄らしく参加チームもそうそうたる面々で、とても面白く拝見した。
  • 地元の伝統工芸品と最新技術のコラボレーションで作品を作り上げるというのは、とても新鮮だった。
  • 「モノづくり」という地味な作業を、いかに視聴者に見てもらうかというところで、芸人やタレントをメンバーに加えて、バラエティーのオブラートがかぶせられていたところは面白かった。
  • 芸人やタレントも単なる“賑やかし”ではなく、実際に作業に参加し、チームに溶け込んでいた。良い人選をしたと思う。
  • イベントそのものを企画して、世界観を作り上げ、長時間の取材をして番組にまとめるのは相当大変だったろうと思う。放送時間が木曜日の深夜なのはもったいないと思う。
  • 90分の番組のなかに盛り沢山の要素があり過ぎて、整理するのが大変だった。参加するチーム数も、もう少し絞り込んだ方が良いのではないか。
  • 合計8チーム・8作品だからなのか、すごく“急いでいる感”があり、見ていて息苦しかった。特に後半4チームの扱いは、断片的に過ぎたのではないか。
  • 参加チームが多かったせいなのか、それぞれのチームの製作の過程や最終的な仕上がりが、やや中途半端な紹介の仕方で終わってしまっていた。それぞれのチームの最終形をもう少ししっかりと見せて欲しかった。
  • 作品の製作過程における実際の「試行錯誤」みたいなものが、あまりカメラで捕らえられていない。こうしたものを見せられれば、視聴者をもっと引き付けられたのではないか。
  • 各チームともいろいろなトラブルに見舞われているが、「問題がどこにあって」それぞれが「どうやって解決していったのか」が分かりにくい部分があった。もう少し分かりやすく説明してもらえると良かった。
  • 作品製作の過程で、「苦労したところ」や「楽しかったところ」などを、参加者自身が語ってくれるような場面があれば良かった。同世代の若者の共感も得られ、よりモノづくりの楽しさが伝わったのではないだろうか。
  • 最後の「笑顔を数値化する」というバイタルセンサーは良いが、結局プレゼンテーションの巧拙が結果を左右していた。そういう意味で、最終結果に対する納得感が無かったのではないか。
  • 『メイキンクエスト』のタイトルにあるような“ゲームっぽさ”はどこに行ってしまったのだろうか。女性アナウンサーの“書記官”も役目がよく分からず、新鮮なアイディアだったのに少し残念だった。
  • こうしたハッカソンのイベントや番組作りは、ぜひバージョンアップの工夫をして継続してもらいたい。

局側は

  • この番組は、メ~テレの開局55周年を記念して行った社内公募で、集まった企画の中から選出したものを実現させ、番組化したものだ。
  • モノづくりの楽しさ、空想を形にするという根源的な楽しさを、この地方の多くの若い人に知ってもらえるような、そういう番組を作りたいと企画した。
  • ハッカソンという「開発合宿」を我々で開催することにより、そのイベントに打ち込む一般のエンジニアやプログラマーの方々が、楽しくモノづくりをしている姿をお伝えしたかった。
  • お土産というのは、受け手の人がもらってその場で評価するもの。そうした特徴を端的にジャッジ出来る方法として、最終審査のバイタルセンサーを採用したが、次回は見ている人が納得のいく審査で終われるように改善してゆきたい。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2017年9月12日(火)午後3時30分~