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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2017年10月分>
第588回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成29年10月10日(火) 15:30~17:00
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:安村仁志
- 委員:丹羽慎治、田中彩子、中 裕史、大竹敏之
-
参加者(リポート)
(敬称略) -
- 副委員長:小川明子
- 委員:山口眞里、裵 貞嬉
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
- 2017年度上期視聴率報告
- 2017年度上期番組種別報告
- 10月改編について
(2)審議テーマ
- 開局55周年記念番組 メ~テレドラマ『岐阜にイジュー!』
- その他
委員の主な意見です。
- 「ドキュメント・ドラマ」ということで、フィクションとノンフィクションが混じった新鮮な面白さがあった。「ヒロインたちの生々しい姿を通して移住の本質を描く」という番組企画の趣旨も、しっかり溶け込んでいて面白かった。
- 過疎の村の移住促進というリアルな社会問題に対して、ドキュメンタリ―ではなく、ドラマというエンターテインメントのコンテンツでアプローチするのは、非常に面白い手法だと思った。
- 「岐阜の片田舎に移住して来た若い女性二人」というテーマ自体が面白い。また、ドラマというとどうしても都会が舞台のものが多いなかで、新鮮さを感じた。肩も凝らず、気楽に楽しく見ることができた。
- メ~テレが「地元応援団」としてこの番組を制作したことに敬意を表する。地元放送局としての存在意義と使命感が十分に発揮された番組で、テレビ局ができる地方創生の成功事例のひとつだと思う。
- ドローンでの空撮映像も交えて、白川町の美しい自然がふんだんに描写されている。移住はともかく、「一回行ってみたい」と思わせるのに充分な情景が描き出されていた。
- 軽い気持ちでやって来た若い女性二人が、最初は「キャー キャー」と過ごしているが、次に当惑し、また前向きに考える。一方で現実の厳しさに直面して大切なものに気付き、あらためて覚悟をする。ドラマの中で、二人のこうした変化が上手に展開されていた。
- 自然の美しさ・厳しさや命と向き合うこと、また労働の厳しさなど、このドラマの中には大事なテーマが散りばめられていた。全体として非常に良い番組だった。
- 登場する地元のお年寄りが、役者さんなのか、地元の一般の人なのか、判然としないような自然な演技で、非常に良い味を出している。その点でも成功しているのではないか。
- 「イジューに乾杯!」のコーナーでは、主演の二人が女優という役を離れて、等身大の若い女性の目線で、地元の方達との会話が繰り広げられている。大変面白く拝見した。
- 「なぜ、都会暮らしに疲れたのか?」など、最初に主人公二人の背景を少し描き、都会での生活シーンなどがあると、田舎に第二の人生を求めたことに、よりリアリティーや真剣味が感じられたのではないか。
- 主人公の二人が、地元にすんなり受け入れられ過ぎという印象を持った。田舎の排他的な部分や、地元の人達との間の葛藤などが描かれていると、より深みやリアリティーが増したのではないか。
- ドラマの中に出て来る「鹿の解体シーン」は、あそこまで長くゆっくりと見せる必要があったのだろうか。やや抵抗感があった。
- 広告とのリンクがとても自然で、それが白川町のリアルを垣間見たり、出演者の経緯を聞いたりすることにつながっている。番組と一体として楽しめるものだった。
局側は
- 地元テレビ局として、東海エリアの人や町とコラボレーションすることは、大変重要だと考えている。それをドラマというコンテンツで表現したいと考え、この番組を企画した。
- 脚本家とプロデューサーが白川町に出向き、実際の移住者や町の人達に入念な取材やリサーチを行った。その上で、白川町で実際に起きていることを、ほぼリアルに脚本に入れ込んだのがこのドラマの特色だ。
- 白川町には全面的な協力をして頂き、また、数多くの地元の方々にも出演して頂いた。そういう意味では、新しい形の“ご当地コラボ”ができたと考えている。
- このドラマでは、車やビールなどのスポンサー商品をうまく取り込むことによって、ビジネス展開をにらむ形での連携にも取り組んだ。
- 「イジューに乾杯」のコーナーは、自然な形でのスポンサー商品の露出とともに、実際ドラマに出演した地元の方達に語ってもらうコーナーにした。いい形が作れたと考えている。
- 「鹿の解体シーン」の取り扱いは、社内でも議論を重ねた。害獣の駆除については白川町で実際に起こっている問題で、日々の生活のなかでリアルに起きていることをしっかりと表現したかった。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2017年11月14日(火)午後3時30分~