メ~テレトップ > 番組向上への取り組み > 名古屋テレビ 放送番組審議会だより > バックナンバー
名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
- バックナンバー一覧
- 今年度の放送番組審議会委員
<2018年1月分>
第590回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成30年1月16日(火) 15:30~17:00
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:安村仁志
- 副委員長:小川明子
- 委員:山口眞里、丹羽慎治、中 裕史、大竹敏之、裵 貞嬉
-
参加者(リポート)
(敬称略) -
- 委員:田中彩子
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
- 2017年年間視聴率報告
(2)審議テーマ
- 日本のチカラ『人工乳房で微笑みを ~常滑焼 「型」職人の挑戦~』
- その他
委員の主な意見です。
- 30分という短い番組だが、全体としてバランスが取れているし、伝えたいこともうまく伝わっていると思う。見終わって心が温かくなるような番組だった。
- 全体的には非常に好感の持てる題材で、大変興味深く番組を見た。限られた時間のなかで、伝えるべきことはきちんと伝わっていたと思う。
- 総論として、この番組は見終わった後にいろいろと考えさせられるところがあって良い番組だった。企画・制作にあたった皆さんに敬意を表したい。
- 番組の前半で常滑焼の歴史や特色を紹介しつつ、また「型」の重要性などを映像で見せたのは、簡にして要を得た説明だった。
- 取り上げた会社のPR的視点だけではなく、陶器の需要の推移や人工乳房の購入目的のデータ、またボランティアの協力の重要度や医師のコメントなど、いろいろなことがバランス良く盛り込まれていて、そういう意味で番組に厚みが加わっていた。
- ドキュメンタリー番組は、ナレーションと番組に登場する人達の話す内容が、お互いにうまく相乗効果を及ぼすことができると良いが、この番組はそこが非常にうまくミックスされていた。
- 女性アナウンサーが番組のディレクターを務め、自らナレーションも担当していたが、「夢と笑顔を失った女性たち」とか「人工乳房に、またひとつ母の願いが託された」などの表現が響いてきた。素晴らしい番組だった。
- 登場する患者さんが乳房切除の手術前に、これが最後と思って子供二人とお風呂に入ったことを、涙をこらえきれずに語る場面は、大変目頭が熱くなって見た。
- 女性医師のインタビューでの発言は非常に説得力があった。あれが入っていることによって、人工乳房の価値というものが、私たちが想像するのとは違う視点から証明されている気がした。
- 東海地方というものづくりの地域で、また新しい分野の製品が出来るのでは…という期待感を持たせる良い番組だった。
- この『日本のチカラ』は「教育ドキュメンタリー番組」という位置づけだが、番組を見てみると堅苦しさは全くない。遠慮がちな早朝の放送枠ではなく、もう少し良い時間に放送すべきではないだろうか。
- 登場した会社が人工乳房を事業化した背景やその経緯、またこれまでの技術的な苦労や試行錯誤の様子などを、もう少し堀り下げて紹介して欲しかった。
- 番組では、乳がん患者として人工乳房を検討する一人の母親が登場するが、患者の抱える悩みにもう少し踏み込んでゆくと、番組により深みが出たのではないか。
- ナレーションにある「笑顔を取り戻す」とか「心に寄り添う」などの言葉は、ちょっともう聞き飽きた感じがある。言葉がなくてもそれが伝わるような表現、それをどう映像で見せてゆくかが、ドキュメンタリーとしての感動を上げてゆくのではないか。
- 現在この種の人工乳房は健康保険の対象外だ。このあたりの障壁みたいなものにフォーカスすると、さらに大きなテーマを持った番組にもなるのではないか。これをきっかけに次回作にも挑んでもらいたい。
局側は
- この『日本のチカラ』は民教協(公益財団法人 民間放送教育協会)の番組で、各地域の企業の取り組みなどを通じて、ものづくりが生活にもたらす魅力を伝える教育ドキュメンタリー番組。
- 今回取り上げた会社の人工乳房への取り組みは、新聞報道で知った。その後社内公募の形で制作希望者を募り、番組化したものだ。
- 「乳がん」というのは暗くなりやすいテーマだと思うが、番組には優しく暖かい空気が流れるように、そして見終わったあと最後に希望が持てるような、そんな番組になるように心掛けて制作した。
- エピテーゼに関しては、現在新たなプロジェクトが立ち上がっている段階だと聞く。引き続き取材を続けてゆきたい。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2018年2月13日(火)午後3時30分~