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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2018年2月分>
第591回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成30年2月13日(火) 15:30~17:00
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:安村仁志
- 委員:山口眞里、丹羽慎治、田中彩子、中 裕史、大竹敏之、裵 貞嬉
-
参加者(リポート)
(敬称略) -
- 副委員長:小川明子
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
(2)審議テーマ
- 開局55周年記念番組 メ~テレドラマ『名古屋行き最終列車2018』1~3話
- その他
委員の主な意見です。
- コメディーベースの人情物語、つまりヒューマンコメディーで、非常に楽しく拝見した。良い番組だと思った。
- 今回も馴染みのある駅や風景が登場していて、ローカル局制作ならではの楽しい番組だった。
- 同じ役者さんが同じ役柄で一年後にまた登場する。「一年経って何が起きるのか?」という、こうしたドラマの作り方は非常に面白いと思う。
- 基本的には30分の短編ドラマとしてうまくまとまっている印象で、キャラクターがここ数年の経緯を背景にしているために、30分という短い放送時間の割には深みが感じられた。
- 逆に言えば、ある程度番組の経緯やスタイルが分かっていないと、ドラマの世界に入るまでに時間がかかるかも知れない。
- 三話に共通するのは、程度は違うが「意外性」だ。回を追うごとに、その意外性が強まっていると感じた。また、単なる意外な展開だけでなく、随所にヒューマンな要素が入っているのがこのシリーズの特徴だ。
- 全ての回に登場する忘れ物係役の六角精児さんが、非常に良い“味”を出している。「次はどんな内容だろう?」と、次回作にも期待してしまう。
- 面白さやおかしさを追求するあまりに、ストーリー展開とか人物描写に少し無理があるのではないかと思った。
- 楽しんで安心して見られる面白いドラマだったが、少し安心でき過ぎてしまうと感じた。全体的にもう少し深みがあったり、あるいはもっとトラブルに深刻さがあるなど、今後は良い意味で予想を裏切るようなパターンを効果的に取り入れてもらうと良いと思う。
- このシリーズは今後もぜひ続けていって欲しいが、マンネリ化を防ぎ、さらに強化するために、名古屋の隠れた魅力を発掘し、ドラマの中に盛り込んでいって欲しい。
- 番組の最後に流れる「主任の夜」は、明らかなスポンサー表示はないものの、ある意味新鮮なコマーシャルで、ストーリー性のあるオリジナルな試みとして好評価だ。
- 第1話の「ご近所のアイドルが憩いの場を救う」みたいなものは、ホームドラマの定番的設定だが、高齢化社会など現代の事情をうまく絡めて落とし込んでいると感じた。
- 第1話では、主人公と母親の葛藤のいきさつが軽く流れてしまっている。もう少しその背景が描かれていると、番組に深みが増したのではないか。
- 「娘が身重になって帰って来る」という設定の第2話は、シリーズの中ではかなり思い切った波風の立てさせ方だ。意外性があって面白かった。
- 第2話では、子供を思う親の心や親を思う子供の心が、さりげなく上手に描かれていて、ほのぼのとした出来になっていた。
- 第3話の、勘違いの連鎖でどんどん状況が悪化してゆく設定はコメディーの王道であるが、そこに電車内とか駅というシチュエーションを非常にうまくはめ込んでいるので、とても楽しく見ることができた。
- 第3話のようにコミカルであることを求めるのは、魅力的な要素のひとつで良いと思うが、今回は人物描写とかストーリーの設定にいささかほころびがあったと思う。
局側は
- この『名古屋行き最終列車』シリーズは、6年前、メ~テレ開局50周年の2012年に制作を始めて、今年のシリーズが第6弾となるものだ。
- この地方では身近な、赤い名鉄電車の最終列車を舞台にしたヒューマンコメディーで、そこに乗り合わせた人々の物語を、時には面白く、時にはおかしく描いたドラマだ。
- 昨年までは4夜連続放送の4話だけだったが、今年はさらなるステップアップをめざして、毎週月曜日深夜に放送の全部で10話を制作した。
- 人物描写やストーリー設定が甘いというご指摘は重々承知している。30分番組の中にいろいろと詰め込もうとし過ぎてしまったのかもしれない。
- 圧倒的なカタルシスをもって、細かな設定の甘さなどを吹き飛ばすには、番組のパワーが足りなかったのかも知れない。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2018年3月13日(火)午後3時30分~