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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2018年10月分>
第598回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 平成30年10月9日(火) 15:30~17:20
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:安村仁志
- 副委員長:小川明子
- 委員:丹羽慎治、中 裕史、大竹敏之、裵 貞嬉、五藤義徳
-
参加者(リポート)
(敬称略) -
- 委員:田中彩子
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
- 2018年度上期視聴率報告
- 2018年度上期番組種別報告
- 10月改編について
(2)審議テーマ
- 配信向けコンテンツの展開について
(1)『ロバート秋山の市民プール万歳』(60分×6話)
(2)『FUN HOUSE』(9分×9話) - その他
《委員の主な意見》
- 放送がこの先どうなってゆくのか?を考えると、時間軸に制限され同時性を中心としてゆく放送と、オンデマンドを中心としたネットが融合してゆくことは恐らく避けられないことだと思う。
- 番組制作費をプラットフォームと分担して低コストで番組を作ることや、ネットで先行配信して知名度を上げたうえで地上波で放送し、その他の配信事業者にも展開する。さらに有料イベント等も実施するなど、収益性を高める努力をしているのがよく分かる。今後の地上波テレビの進むべき道として、期待ができると思った。
- 今回の2つのコンテンツは配信向けということで、通常のテレビ番組とは少し力の入れ加減が違うと感じた。低コストの番組とのことだが、“手抜き感”は全く感じられず、気楽に楽しむことができた。
- ネットで先行配信した番組と全く同じものを地上波で放送するのは、どういうことなのだろうか。言わば再放送的な使い方をすることで、視聴率への影響やスポンサーの評価はどうなるのだろうか。この点について、テレビ局としてどう整理をしているのか聞きたい。
- 元々地上波で面白い番組を作り、それを再放送という形でdTVチャンネルに置いた方が良いのではないか。こうした配信が先行するコンテンツをわざわざ作らなくてはならないのだろうか。
- 大前提として、コンテンツそのものに力がないと、期待していた拡がりもできないのではないか。若手の大胆なアイデアを起用するなど、低予算や制約なりをプラスの方向に作用させることがまず必要だ。
『ロバート秋山の市民プール万歳』について
- 「市民プール」というテーマの取り方が妙に新鮮で良い。通行人やプールに来ているお年寄り、また食堂のおばちゃんとのやりとりが非常に微笑ましく、番組としていい番組だなと思った。
- 深夜番組によくある企画だが、あまりにも何も起きないと結局だらだらと流れるだけになってしまう。そこをどうするかが課題だ。配信だからこれでいいという訳ではないし、“ゆるい”というフレーズを免罪符にしていると感じる。
- (地上波に比べ)制約が少ないことを強みにするには、楽な方向に持ってゆくのではなく、地上波だと出来ない過激なことや実験性の高いことをするなどしないと、新しいものは生まれないのではないか。
『FUN HOUSE』について
- 9分という番組の長さは配信に向いていて良いし、続きが気になる感じがした。短い番組のなか、登場人物の関係性やキャラクターは小出しながらも上手に描けている。また、ホラーというジャンルの選び方も正解ではないか。
- 一話が9分という作り方は斬新で、短いなか、各回に一応一回は怖がらせるシーンが入っている。しかし全体を見ると、決して演技が上手い訳ではないし、ストーリー性というものはあまり無いと思った。
- 地元アーティストとの連携の果実として、主題歌の販売やオリジナルイベント、ドラマ完全版の劇場上映や海外への販売などが実施・検討されており、大変考えられた作品だと感心した。
《メ~テレ側見解》
- 昨今はインフラが整い、地上波以外にもコンテンツの出し口が増えてきた。多様な番組を継続的に作り続ける方法論として、こうしたインフラを利用してコンテンツ自体を多様に展開することで、一人でも多くの方にご覧いただこうというのが今回のテーマだ。
- 『ロバート秋山の市民プール万歳』は地上波ファーストにこだわらず、大手配信プラットフォームで先行配信し、その後の地上波放送を含むマルチ展開で収益性を高める戦略。(1)エリアを超えた番組ブランドの育成、(2)コンテンツをマルチにロングテールで展開、(3)番組ブランドを確立しつつ映像以外へ展開、の3点に取り組むもの。
- 『FUN HOUSE』は、「今の時代に合った新しいスタイルのドラマ」をコンセプトに、スマホ視聴に適したショートドラマを開発。(1)ホラージャンルに特化することで、DVD化など展開を広げる、(2)ライブイベントや劇場上映など、映像コンテンツのマルチユースを図る、(3)地元アーティストとの連携を図る、の3点に取り組むもの。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2018年11月13日(火)午後3時30分~