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名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2019年5月分>

第604回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
2019年5月14日(火) 15:30~17:30
参加者
(敬称略)
  • 委員長:安村仁志
  • 副委員長:小川明子
  • 委員:五藤義徳、神田真秋、久冨木原 玲、小倉敏秀、小林弘明、佐野智恵子

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶

(2)審議テーマ

  • 2019年3月25日(月) 4:00~4:55放送 メ~テレドキュメント『常滑エピテーゼ カタチとこころ』
  • その他

委員の主な意見です。

  • ものすごく上質な良い番組で、素晴らしい番組だと思った。
  • この番組からは、すごく元気をもらって感謝している。また明日からも頑張って生きてゆこうと思った。
  • 番組企画書を見て重い番組だと感じ、見始めるのに覚悟が必要だった。しかし、登場する人の言葉や思いなどに意義深いものが多く、見終わった後に心の中に残るものがいくつもあった。
  • ドキュメンタリー番組によくある解説などが多い構成ではなく、患者さんやその家族、技術者へのインタビューが多く、よりリアリティーを感じた。またナレーションもソフトでマイルドな印象で良かった。
  • 乳がん患者さんへの励ましや、希望を与えられる番組だった。また、交通事故で大やけどをした人の生きてゆく姿なども含めた深い内容で、見終わった後、改めて自分自身の今の状況について考えさせられる部分が多かった。
  • その企業がいくら発想の転換をして技術があっても、「人の支えになるものを作りたい」というモチベーションが無ければ、あのような寄り添い方は出来ず、ああした製品は生まれなかったのではないか。「何のためにものをつくるのか?」という根本的命題が示されていて、この番組ではそれがよく伝わってきた。
  • 人工乳房はもちろん生命体ではないが、この番組を見ていて、人工のものが人間に新たな命や輝き、そして新たな魂を吹き込んでいると思った。
  • 愛知県は交通事故が多いが、この番組は、そうした事故の周辺には大きな痛手を負って苦しんでいる方々がたくさんいるということの啓蒙にもなっている。
  • 交通事故で大やけどを負った方が洗濯ものを干すシーンには、日常の自分との接点のようなものを感じる。ある日突然事故に巻き込まれ、身体の一部を失う経験をされた方の気持ちと自分の気持ちがシンクロし、直接私たちの気持ちに伝わるような映像表現だった。
  • 辛い交通事故の後にも関わらず、取材に応じてくれた女性の勇気や考え方に大きな感銘を受けた。それも番組スタッフの、女性やエピテーゼを作っている企業との深い絆があって出来たことだと思う。また番組の最後の部分で「過去には戻れないけれども、未来なら変えられるかも」という女性の言葉はすごく印象的で、感動をもらった良い番組だったと思う。
  • 多くの人に見てもらいたい番組だと思うが、放送時間を聞いてびっくりした。あれだけの番組を制作するには、取材対象となった人の気持ちに寄り添いながら、相当の時間と労力を要したと思う。そういう意味でもったいない放送時間だ。今後は再放送を含めて、もっと広くPRができれば良いと思う。
  • 人工乳房やその他のエピテーゼについて、実際の価格など、もう少し具体的な説明があっても良かったのではないか。
  • 世の中には人工乳房や様々なエピテーゼを必要とするなど、同様の悩みを抱えている方も多いと思う。そうした方々に、この番組をこれからどう届けてゆくのかが一番の課題だろう。

局側は

  • 愛知県常滑市の陶器産業に関わる一企業が、新しい業態として乳がんやけがで身体の一部を失った方用の人工部位(独語でエピテーゼ)の製造販売を始めたのを取材し、2017年の11月に最初の番組にして放送した。
  • 前回の番組は、地元中小企業の新しい取り組みをメインに取り上げた。今回は、不幸な交通事故に巻き込まれて瀕死の重傷を負った女性が、その企業にエピテーゼの製作を依頼してきたことを知り、交渉を続けて取材に応じていただいた。彼女がある程度回復してゆくまでの過程を追うことで今回の番組となった。
  • この番組を通して伝えたかったのは、どんなことがあっても前向きに生きることの素晴らしさだ。視聴者の方が番組を見終わった後、「あした、自分も頑張って生きてゆこう」と思っていただけたら、という気持ちを込めて制作した。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2019年6月11日(火)午後3時30分~