メ~テレトップ > 番組向上への取り組み > 名古屋テレビ 放送番組審議会だより > バックナンバー
名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
- バックナンバー一覧
- 今年度の放送番組審議会委員
<2019年6月分>
第605回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 2019年6月11日(火) 15:30~17:30
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:安村仁志
- 委員:五藤義徳、神田真秋、久冨木原 玲、小林弘明、佐野智恵子
-
参加者(リポート)
(敬称略) -
- 副委員長:小川明子
- 委員:小倉敏秀
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
(2)審議テーマ
- 2019年5月13日(月)24:59~25:29放送 メ~テレドラマ『ヴィレヴァン!』(全7回)
- その他
委員の主な意見です。
- このドラマは率直に面白いと思った。キャストも良く個性的な演技で、コミカルなテンポで進められていて、見飽きなかった。また、コミカルな中にも本質的に心に響くものが描写されており、見終わったあと共感や納得感が得られるものだった。
- ハチャメチャに見えるドラマだが、「これも、ありかな?」と率直に思うドラマだった。
- メ~テレの、テンション高めのドラマづくりの真骨頂と言えるのではないか。名古屋発祥でありつつも、あまりそのことを知られていないヴィレッジヴァンガードに焦点を当て、名古屋弁を散りばめた番組づくりは、ローカル局として面白い試みだと思った。また、好きなものを恥ずかしがらずに人に伝えるという生き方の提案も心地よかった。
- このドラマは実際の店舗を舞台にしていることから臨場感があり、またその分リアルな題材も多く取り入れられている。最後に従業員の「裏トーク」を入れる事で、内容が実話に基づいたものであることがよく分かる。
- 「POP」や「本棚」など実話に近いストーリーと、登場人物たちの変化する人間関係に、話が進むにつれてどんどん興味が沸き、次の回が楽しみになった。また、各話毎に内容が完結しており、深夜の時間帯での放送であるもののリラックスして見ることができた。
- それぞれ一話毎に主役がいて、その人たちが課題を乗り越えて成長してゆく過程が描かれている。それは興味をそそられ共感できるもので、視聴者の生活にも何かしら参考になり、面白かった。
- キャストがすばらしい。平田満さんと滝藤賢一さんは二人とも愛知県の出身で、非常に身近な感じを受けた。若手の方々も個性派が揃っていて、ヴィレッジヴァンガードに相応しい俳優陣だった。また、ナビゲーター役の落合福嗣さんも声がとても良く、「うまいなぁ」と思った。
- 非常に個性的でサブカルチャーを意識した演技派キャスティングが良かった。ところどころに入り込む滝藤賢一さんや森川葵さんの名古屋弁は、流石にネイティヴで心地良かった。時々三重弁や岐阜弁のキャラクターが入り込むようなかたちでも、ローカルの視聴者は嬉しいのではないか。40代以上にある名古屋弁コンプレックスは最近の若者には無いようだし、方言の再評価も進んでいるように思う。
- サブカルチャーと伝統的な文化の間の垣根が、今はボーダーレス化しているのではないか。また、お互いが補完的である時代であることが、この作品に反映されていると思った。
- フィクションであるのに、どこか「ある、ある」と思い起こさせるドラマで、これはこれからのテレビのあり方を考えてゆくうえで、貴重なチャレンジだったと思う。
- ドラマの舞台が全国展開されているヴィレッジヴァンガードであるので、ローカルの地上波放送だけでは少し寂しい気がする。どの地域の人でも楽しめるドラマなので、ぜひ幅広く配信して欲しい。
局側は
- このドラマは、ヴィレッジヴァンガードに集う若者たちの悩みや葛藤や不安をベースに描いたもの。見た目には非常にテンションが高くて、一見ハチャメチャなストーリーに見えるかも知れないが、実は若者たちの居場所になっているという、そういうお店を描きたかった。
- 10万人、100万人が何となく見られる、万人受けするようなドラマではなく、コアな100人、1000人が真剣に熱狂的なファンなってくれるようなドラマづくりを目指した。
- 視聴ターゲットを考え、SNSを使ったPR展開ではツイッター・インスタグラム・ティックトックを活用して行った。それも従来の「予告型」ではなく、今回は「後追い型」のPRをトライアルしている。このPRと配信することによって、放送エリアを越えた視聴者に見てもらえるようになった。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2019年7月9日(火)午後4時00分~