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名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2019年9月分>

第607回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
2019年9月10日(火) 15:30~17:10
参加者
(敬称略)
  • 委員長:安村仁志
  • 副委員長:小川明子
  • 委員:五藤義徳、神田真秋、久冨木原 玲、小倉敏秀、佐野智恵子
参加者(リポート)
(敬称略)
  • 委員:小林弘明

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶
  • 10月改編について

(2)審議テーマ

  • 『“少子超高齢時代”における テレビの使命』(テレビ朝日系列 第88回放送番組審議会委員代表者会議 議題)
  • その他

委員の主な意見です。

  • 経験を重ねた高齢者と経験の少ない若者世代をつなぐ「架け橋」となるような番組を放送してほしい。変化が激しいこれからの時代に、若者だけでなく中高年も、悩みや不安を抱えている。これまでの経験の伝承の場を作ることが、高齢者に活力を与えることにつながる。
  • テレビが高齢者に寄り添いサポートしていくためには、手軽に参加できる双方向番組の充実や自分の意見が反映されるような番組があるとよい。テレビを見る楽しみや幅が広がる。
  • シニア層は、健康維持のための食事や旅行などの趣味など、心と体を豊かにするコンテンツを望んでいると思う。将来も引き続き、一人暮らしなど社会的弱者にとって、徹底的に寄り添う存在であり続けてほしい。
  • 高齢者から「テレビは面白くなくなった」という意見を聞く。面白い番組とは、笑いではなく、見る人の興味を引き関心を高めるものだ。自分の世界を広げてくれる教養としての情報提供、将来を担う若い世代に対する教育という側面もテレビの役割である。
  • ボランティアなど高齢者の社会貢献、自立した活動をサポートし、活力を引き出す番組が必要だ。将来を担う若い視聴者と、異なる世代が出会う場を作るなど、世代間の交流を紹介するきっかけとなればよい。
  • これからのテレビにとってもっとも重要なことは「信頼性」である。特定の視聴者層ではなく世代を問わず、信頼できる情報を誰にもわかりやすい形で伝えることが必要だ。押し付けるのではなく、しっかりとした内容をしっかりと伝えること。テレビの使命はまだ尽きていない。
  • いまのテレビは、ターゲットを絞った番組をつくっているが、もう一度原点に戻って、広く一般視聴者に焦点を当てた番組をつくる必要があるのではないか。ネットの世界では、ひとが分断化され、属性や背景によって考え方が対立している。テレビは、社会的規律や連帯、共感といったものを、再構成していくメディアであるべきだ。
  • テレビに求められているのは、心に響く何かがある良質な番組である。一時的に注目されるより、時代に真に必要とされ、長く愛されるコンテンツである。YouTubeなどの配信動画は、必ずしも巨額の制作費や人員を投入しているわけではない。少子超高齢化時代にそのような番組作りに対応できるのは、地道に取材する地域に根ざしたローカル局ではないだろうか。

(3)次回開催予定

開催日時:2019年10月8日(火)午後3時30分~