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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2020年4月分>
第612回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 2020年4月20日(月)
新型コロナウイルス感染症拡大の現況を踏まえ、感染防止の観点から書面により審議する形式で開催した。委員全員の書面受領完了をもって開催日とした。
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参加者
(敬称略) -
- 委員長:安村仁志
- 副委員長:五藤義徳
- 委員:神田真秋、久冨木原玲、小倉敏秀、小林弘明、佐野智恵子、長山智香子
議事の概要
(1)業務報告
- 番組表
- 番組解説資料
(2)審議テーマ
- 2020年3月30日(月)3:55~4:55放送
メ~テレドキュメント『面会報告~入管と人権~』 - その他
委員の主な意見です。
- 2018年12月に出入国管理法が改正され、入管をめぐる問題も新たな局面を迎えるなか、時宜を得た放送だった。
- 入管が名古屋にもあることを知らせ、「入管」「非正規滞在」あるいは「強制送還」という耳慣れた言葉に具体性を与える貴重な内容だった。
- 出入国在留管理局の現状と課題に焦点をあて問題提起する意義の大きい番組だと思った。一方で、入管は権力で人権軽視、非正規滞在外国人は個人で人権侵害されるといった図式を強調しているように見えた部分はしっくりこなかった。
- ボランティア女性の闘病や、中国人少女が制度に翻弄されるエピソードは涙を誘うドラマ仕立てにも見えた。在留資格の解説や入管側の見解なども盛り込み、もう少し法律に焦点を当ててもよかった。
- 前回の番組でパスポートが失効して来日できなかった中国人の少女が留学生ビザを取得し、多くの人に支えられ、自分の人生に前向きにチャレンジしている姿に好感がもてた。
- ボランティア女性が「収容する側は権力、収容される側は個人」という言葉で表すような入管制度の問題をメディアの力で正していこうとする姿勢が伝わってきた。
- この番組はボランティア女性の活動を描くことで、「人権意識」が市井の人に確実に根付いていて、逆にそこから権力の側における「人権意識」の欠如を浮かび上がらせているところに意義がある。
- 法や秩序に翻弄される人間の「弱さ」と、一市民の力が助けになるという人間の「底力」、その両方を感じさせるいいドキュメンタリーだった。
- 収容される入管施設の寒々とした様子は、テレビカメラでなければ、見る事の出来ない貴重な映像で、見ると見ないのでは、番組のテーマ「入管と人権」の理解度に違いを生むほどインパクトがあった。
局側は
- 以前に放送したメ~テレドキュメント『夢も、希望も』に登場した中国人少女のその後を伝えることと、ボランティア女性の活動を通して入管行政の実情を広く知ってもらうことを目的に番組を制作した。
- 強制送還や仮放免の許可に関する判断は入管の裁量に委ねられているが、結果に対する説明責任が課せられていない。取材しても「個別の事例には答えられない」との理由で応じられなかった。
- 再手術を行ったボランティア女性は、無理のない範囲で面会活動を再開したいと話している。我々も取材を続け、入管制度の問題点を指摘していきたい。
などと答えました。