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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2020年6月分>
第614回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 2020年6月9日(火) 16:00~17:40
- 参加者(敬称略)
-
- 委員長:安村仁志
- 副委員長:五藤義徳
- 委員:神田真秋、小林弘明、佐野智恵子、長山智香子
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参加者(リポート)
(敬称略) -
- 委員:久冨木原玲、小倉敏秀
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
(2)審議テーマ
- 『新型コロナ報道について』
- その他
委員の主な意見です。
- 緊急事態宣言解除後に、再開する施設の感染予防対策を伝えることなどで、視聴者に新しい生活スタイルを理解、浸透させる役目をはたしている。
- テレビを見るたびに「またコロナか」という思いもあったが、こうした啓蒙活動のおかげで、感染を甘く考えずに予防の行動がとれたことが今の安全につながったのではないか。
- 今回のパンデミックで、人々の例えば未来への備えや危機意識といったものがどう変わったのか、あるいは変わらないのか。そうしたことも番組のなかで取り上げてもらいたい。
- 『アップ!』の中の、教育評論家・尾木直樹さんのコーナーは、緊急事態宣言が解除され学校も再開するなかタイムリーな企画で内容もよかった。子供たちの不安や保護者の考えなどにきちんとスポットをあてられていた。
- 『アップ!』では鈴木しおりアナウンサーが自宅からリモート出演していたが、影があったりして映像がよくなかった。テレビには信頼感が求められるのはもちろんだが、きれいな画像と音声も重要なので、品質向上に工夫がほしい。
- 画面のL字情報では商業施設などの情報が目についたが、国や自治体の支援策に関する情報がもっとあるとよかった。支援策の情報は経済的困難に陥った人たちの助けになる。
- 「テレビ離れ」が叫ばれるなか、多くの人は在宅時間の増加によりテレビを視聴する機会が増えたはずだ。そのなかで、もう一度テレビの魅力を伝えられる番組が放送されていたかどうかは、テレビ局が考えるべき大きな問題。
- 『アップ!』ではコメンテーターからオンライン授業を推奨する発言があったが、オンライン授業は学生側のネット環境によっては困難を伴うことがある。このような話題では賛否両論を聞き、多角的に扱った方がよい。
- コロナをめぐっては医療従事者への差別や偏見が問題となる一方、民族、人種に対する偏見の問題も浮上したと思う。テレビがどこまで介入できるかわからないが、差別・偏見を問題意識として喚起してほしい。
- 自己肯定感を持ちにくいとされる現代社会で、さらにコロナ禍という未曽有の事態を経験した子供たちがどうしたら将来に希望を持てるのかといったことにまで一歩踏み込んで伝えていないところには物足りなさを感じた。
局側は
- 視聴者の命を守る情報の提供が何よりも重要で、我々の責務であると考えている。限られた人員はコロナウイルスの取材に集中させ、何より正確な情報を出すことに努めた。SNS上のあいまいな情報や噂で市民が混乱しないよう、専門家や行政の情報を大切にするというスタンスで放送に臨んだ。
- オンライン授業推進の賛否については、流れの中でのコメントだったので対応しきれなかった部分があった。初めからテーマを設定して企画にする場合は、非常に賛否両論を意識している。
- SNSを使ったリモート中継の映像は通常の地上波のクオリティーには及ばないが、日々品質向上に努めている。これまでなかなか出演してもらえなかった遠い地域の有識者に出演いただけるメリットもあるため、新しい手法として番組づくりに活用していきたい。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2020年7月14日(火)午後4時~