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名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2020年12月分>

第619回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
2020年12月8日(火) 16:00~17:30
参加者(敬称略)
  • 委員長:安村仁志
  • 委員:久冨木原玲、小林弘明、佐野智恵子、長山智香子、村田陽子
参加者(リポート)
(敬称略)
  • 副委員長:五藤義徳
  • 委員:神田真秋

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶

(2)審議テーマ

  • 『名古屋行き最終列車~三河線編~』(11月2日(月)、3日(火)、4日(水)三夜連続 24:15~24:48放送)
  • その他

委員の主な意見です。

  • 三市の市民の皆さんが出演者、エキストラとして、プロの役者さんとともに出演していたのは、地元色があってよかった。地元密着のドラマとして、こういう演出もあるのかと思った。出演した市民の方にとっては、一生記憶に残るのではないか。
  • 面白かった。このドラマならではの奇天烈さ、摩訶不思議さがちゃんとあり、そこに地域、家庭、学校、そして、恋愛、喜劇、ドキドキハラハラと実に様々な要素が織り込んであって、しかもテンポが良かった。
  • 今回のような地元情報をドラマで発信する形ではなくて、ドキュメンタリーの形でやってみるというのはどうだろうか。コミュニティーの話題を取り上げて、みんなで話し合って発信するような番組を作るといった発想も面白いと思う。
  • 今回のドラマは前回とはガラッと内容も印象も変わった。ドラマの世界観も異なり、別の番組のようだった。今後の新しい展開を企図したものかもしれないが、成功しているとは思えなかった。電車に乗るシーンがなく、三河線の電車が走る風景が見られただけで、名古屋駅との関係もあいまいだった。タイトルにもう一工夫、補うと良かった。
  • ドラマのコンセプトが曖昧になり戸惑いを覚えた視聴者も多いと思う。このドラマシリーズにはすでにたくさんのファンがいて、制作者もそれを理解していると思う。今回は大きなチャレンジをしたのではないか。このドラマシリーズを今後どう転換して行くのか、重要な課題になる。
  • 地方創生の観点からもローカル局と自治体との連携、関係性は今後ますます重要視される。しかし、地域色が強すぎると、コンテンツとしての足を引っ張り、ともすると制作者と出演者、当該地域の人たちだけが喜ぶ、偏ったコンテンツになってしまうのではないか。
  • 父親は引っ越し直後にも関わらず地元や社会とつながりを持っているが、母親は家の中にいて社会とつながりがなく、最後はその母親が妊娠したことを告げて大団円となる。性的役割や産む性を強調するようなイメージを与えていて、描き方がステレオタイプで違和感があった。

局側は

  • 今回は「最終列車」というドラマブランドで新しい展開をしていくチャレンジ。意見を受け止めて研究を深め、制作を続けていきたい。
  • 従来のファンの方からは、今回のドラマに対して否定的な声もあった。こうした視聴者の方々からの意見をもとに、番組を作り続ける責任を感じる。
  • 主人公の母親のキャラクターや性的役割の設定についての意見は、真摯に受け止める。女性の受け止め方について、今後の番組制作に活かしたい。
  • コロナ感染拡大のなかの収録では、出演者、エキストラの方々、スタッフの安全を最優先に体制を組んだ。動画やSNS投稿の出演者についは、ドラマとは別途収録した。
  • 地元情報を取り上げたコンテンツは、プラットフォームの多様化が加速していくなかで、地上波放送のエリア内だけでなく、エリア外にも送り出していきたい。そういう方向も含めて、今回のチャレンジと考えている。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2021年1月12日(火)16時~