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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2021年10月分>
第628回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 10月12日(火)
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:五藤義徳
- 副委員長:村田陽子
- 委員:神田真秋、伊藤久德、野々上いり子、奥田太郎、照屋エイジ
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
- 2021年度上期 放送番組の種別ごとの放送時間報告
- 2021年度上期 視聴率報告
- 10月改編報告
(2)審議テーマ
- 『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』(9月5日(日)15:28 ~16:55放送)
- その他
委員の主な意見です。
- 災害のことをずっと考え続けるということは大変難しいが、節目の時に思い出して考える習慣を持つということは大切だ。この番組が年に1回継続して制作されているというのは、とても重要な意味を持っている。この10年間で災害に対する研究も進み、自然環境自体も変わってきているので、今後は情報のアップデートを期待したい。
- テレビ局の建物の前で、想定される津波の最大の高さを示すシーンがあった。視聴者に対して非常に視覚的に伝えていて、ほかの地域で起きた災害を、今後自分の身近でも起きうる災害であることを、うまく結びつけて構成されていた。津波のシーンの前に表示された「このあと津波の映像がでます」というテロップは、視聴者の心情に寄り添い、フラッシュバックを防止するなどの配慮がされていた。
- 放送された時期は、新型コロナの感染が拡大して世の中はコロナ一色で、いずれ発生する可能性が高い大地震への備えや意識は、一時的におろそかになっていたかもしれない。そのようなときに、コロナの下でも大地震への備えを忘れないで視聴者に警鐘を鳴らし、自然災害に改めて目を向けさせる契機になったことを評価したい。
熱海の災害の直後ということもあり、盛り土の問題を取り上げて、その実態調査がなかなか進まない原因にも触れられていたことも良かった。 - 盛り土の問題は、安全性のほかに土地の価値など複雑な問題と絡んでいる。視聴者自身が住んでいるところは盛り土なのかどうか。番組を視た視聴者のなかには不安を感じた人もいたと思う。番組を視る側の受け止め方、社会的な反応、さらに倫理的な観点など幅広い問題が背景にある。災害対策という一つの視点だけでは扱えないので、今後も引き続き番組でとりあげてほしい。
- 予測される津波の高さ、盛り土の危険性、ほかにも災害で予見される被害については、そのリスクと実際に起きる可能性の両面で、テレビでどのように表現するのか、たいへん難しいところだ。また、情報を一方的に伝えるのではなくて、池上彰さんの解説とコメンテーターの受け答え、出演者同士のやりとりを通じて、情報や感想を共有するといったスタイルが良かった。
- 災害は忘れた頃にやって来ると言われるが、最近は毎年のように身近な場所で台風や地震などの災害が起きている。1回の放送だけでなく、再放送、配信などの取組みを期待する。
また、身近ですぐに取り組むことができる防災対策を紹介していた。これをきっかけにして、家具の配置を点検する、防災グッズをチェックするといった行動につながれば、大きな被害を防ぐことができる。 - 10年間という長きにわたって番組を継続していることに、まず敬意を表する。優れたジャーナリストである池上彰さんをはじめ、コメンテーターは当地にゆかりの方々ばかりで、メ~テレらしさを感じる。どのような社内協議があって、放送日時が決まったのかお聞きしたい。また、この番組におけるコンテンツビジネスの取組みについても、お聞きしたい。
局側は
- 夏休み又は防災の日に近いところで、家族でも視聴できる土日の午後帯ということで放送時間を決定した。コンテンツビジネスの取組みでは、コロナの影響もあり難しかったが、関連イベントを開催するといった取組みをしたことがある。番組のうちVTRの一部は、配信できるよう準備している。
- 盛り土の取材は難しかった。どこにあるのか、どのような経緯で盛り土されたのかについては、現在調査中というケースが多く、実際にお住いの方、所有者などへの取材も困難だった。番組では、盛り土について、まずは関心を持ってもらうという視点で制作を進めた。
- 津波の高さなどの予測値については、視聴者に関心を持ってもらうために、内閣府が出しているいくつかのパターンのうち最大値を取り上げている。データの表現は慎重に検討を行った。
- 民間放送局の責務として、防災番組の制作に取り組んでいる。法律でも、災害を予防し災害を軽減するために役立つ放送をすることが義務付けられている。今後も継続して取り組んでいきたい。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2021年11月16日(火)16時~