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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
- バックナンバー一覧
- 今年度の放送番組審議会委員
<2022年3月分>
第632回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 2022年3月8日(火)
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:五藤義徳
- 副委員長:村田陽子
- 委員:長山智香子、伊藤久德、野々上いり子、奥田太郎、照屋エイジ
- 参加者(リポート)
(敬称略) -
- 委員:神田真秋
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
(2)審議テーマ
- 『旅してゴメン特別編 冬の知多半島 まるごと甘える無限の優しさ』(2022年1月3日(月)17:00 ~18:00放送)
- その他
委員の主な意見です。
- ほんわかしたキャラクターのウド鈴木さんは、旅のなかで出会う人と触れ合うことで、相手の人柄をうまく引き出すような雰囲気を作り出している。訪れる地元の人々の顔が見えるというのが、この地元密着番組の魅力だと思う。「まるごと甘える無限の優しさ」というタイトルからは母親の優しさ、母性を感じさせるが、番組では、ゲストの高橋さんの優しさ、父性として描かれていた。「甘える側」「甘えられる側」という役割を、分担するように受け止められるかもしれないので、一歩引いて考えると良かったと思う。
- 地域の経験に触れたり、人に出会ったりすることが旅の目的だというのが、とても魅力的だった。地元の人の紹介では、マスクをとった顔も紹介されていた。マスク生活が当たり前になっているなかで、少しでもマスクを取った顔が紹介されると、その人の人柄が伝わってきて良かった。
出演者が自ら車を運転するのを、カメラで撮影するという映像表現があったが、安全は確保されているのか。運転中に喋っているし、ある程度カメラを意識していると思うが、どのように配慮しているのか、お聞きしたい。 - 全体を通して見やすくて、紹介された場所に実際に行ってみたいという気持ちになった。
ウド鈴木さんが、レギュラー番組の時と違ってぎこちない印象を受けた。ゲストの高橋さんに気を使っているようにも見えたが、番組が進むにつれて、高橋さんに甘えているようにも見うけられた。少しずつ、お互いの距離感が縮んでくる一方で、依存関係が深まっていくようにも見受けられた。 - 高橋さんとウド鈴木さんとの絡み方、バランスは、とても良くできていたと思う。高橋さんの気配り、話題の広げ方もうまくて、ちょっと度肝を抜かれたくらいだ。それだけに、高橋さんメインの番組となって、ウドさんが脇役になったような印象もあった。ゲストがいないレギュラー番組と今回の特番を比べると、いつもの番組の良さが失われていたように感じられたのが、ちょっと残念だった。特番で何をアピールしたいか、ゲストを迎えて番組の主役をだれにするかというところを明らかにすると良かった。
- ゆったりとした雰囲気があって、見やすい番組だ。ウド鈴木さんの愛されキャラを、制作スタッフがうまく引き出している。
砂絵のシーンでは、作成過程や行き方など、もうちょっと掘り下げた詳しい情報が欲しかった。好評の長寿番組だが、特番も含めて、これまでの演出を変えないことと、新たにチャレンジしていくことの両面を、どうバランスをとって作っていくか。ウェブなどにどう情報発信していくかなど、常に高みを目指して制作してほしい。 - レギュラー番組では、ゆるい感じの作りが持ち味で、頑張り過ぎない、飾り過ぎない、作り込まないという雰囲気が、全体に醸し出されている。長く続けてきた蓄積だと思う。
細かな台本を決めないことの良さもあると思うが、瓦割のシーンでは、ウド鈴木さんのリアクションで笑わせたいのか、高橋さんの代わりに瓦割りの役割を引き受けたウド鈴木さんの振る舞いで笑わせたいのか、ちょっと狙いが分からなかった。また、車の運転を高橋さんにお願いするところや、食事のあとにお代を支払うジャンケンのシーンなどでは、無限の優しさに甘えるといったテーマ設定との関係や意図がわかりにくかった。 - レギュラー番組と違って特別編では、ウド鈴木さんならではの方法で、ゲストのキャラクターを引き出すというのが魅力だと感じた。コロナ禍のもとでは、ロケ先にアポイントメントを入れない手法が封印されて、ロケ先に事前アポイントメントをいれているが、それでも番組の良さを感じられた。以前は、ふらりと電車に乗って旅をしていたが、今回の特番では、自ら車を運転して巡っていた。提供社の車両を、番組のなかでどのように使い、どのように表現するのかについては、いろいろな意見があったと思う。
- ゲストの高橋さんは、二枚目俳優というよりも気さくなお兄さんといった感じで、実にウド鈴木さんとぴったり息が合っていた。二人の言葉のやりとりには、絶妙で適度な可笑しみがあった。
砂絵の美しさやそのテクニックの素晴らしさを伝えるために、もっとドローン撮影を活用してほしかった。また、過去に訪問したユニークな場所や人物が今どうなっているのかも、気になった。そういうビフォ―アフターを伝えることも、面白い企画になるのではないか。
局側は
- ゲストが高橋克典さんであることは、ロケ当日にその場でウド鈴木さんに伝えた。この二人で旅をしたら、いい化学反応を見せて、面白くなるだろうというところが、キャスティングの狙いだった。あまり知られていない高橋さんの一面を伝えることができたと思う。
- 車の運転シーンを撮影しているカメラは、非常に小さいもので、運転手が気にならない程度のものを使っている。運転するうえで支障はないと思うが、負担をかけないように運転に集中してもらえるような環境を整えている。
- 電車ではなくて車で移動するというのは、新しいチャレンジだと思っている。車の移動はごく自然なことだが、これまでのレギュラー番組では、あまりそういう手法を取ってこなかった。今回はコロナ禍のもとでのロケということのあり、このような設定にした。
- ゲストはお客様という設定だったので、接待のような印象を受けたかもしれない。ロケの最初のうちは、ウド鈴木さんがおもてなしするような感じだったが、旅の終盤になると、二人が友達のようにうちとけてしゃべる雰囲気に変わっていった。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2022年4月12日(火)16時~