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名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2022年4月分>

第633回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
2022年4月12日(火)
参加者
(敬称略)
  • 委員長:五藤義徳
  • 副委員長:村田陽子
  • 委員:神田真秋、伊藤久德、奥田太郎、照屋エイジ、小松史生子、南田あゆみ

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶
  • 2021年度 視聴率
  • 2022年4月 改編 編成方針
  • 2022年4月 改編情報

(2)審議テーマ

  • 『ドドドド~なる!? ドデスカ!~ド地元にド級のド感謝!20周年SP~』(2022年3月27日(日)14:58~16:55放送)
  • その他

委員の主な意見です。

  • 『ドデスカ!』の20年を振り返ると、やはり番組の魅力は、地域密着だということがわかる。地元に住んでいて、地元のことをよく知っているつもりでも、新しい発見があった。これからも、ますます地元の情報を発掘して紹介してほしい。
    また、番組出演者のチームワークもよかった。特番では、曜日ごとのコメンテーターが的を射たコメントをしていて、非常に安心感があった。
  • 最後まで、ストレスなく楽しんで番組を視聴することができた。インパクトのある映像や、じわじわ笑いが込み上げてくるようなシーンもあり、「衝撃の瞬間」ランキングも効果的だった。
    家族で一緒に見ることができる日曜午後の時間帯なので、懐かしい映像を見ながら、世代を超えて「確かにこんなこともあったね」という会話もできるような、楽しい番組だった。
  • 20年間に起きたことを映像で振り返ることによって、日本社会の移り変わりがわかる番組だった。情報番組が持つ、ある種のアイデンティティだと思う。
    コメンテーターや出演者のファミリー感が非常に高かったが、一方で、内輪感を強く感じた。
    また、出演者がしゃべる場面で、噛んだり間違えたりという過去の映像が紹介されていたが、それをネタにして笑うことを、例えば吃音の人がどう受け止めるだろうかと、少し気になった。
  • 『ドデスカ!』は、ローカル制作の報道情報番組として、しっかり地元の朝の顔になってきている。しかし、今回の番組は、興味をそそられなかった。20年間の映像素材を対比させるという演出手法は、もっとほかにもいろいろな切り口があったと思う。
    食べることは、視聴者が受け入れやすいテーマだということはよくわかるが、食べ物や飲食店を紹介するだけだと、冷や汗が出てくるような思いがした。
  • テレビの朝の視聴習慣は、なかなか変わらないと言われている。いつもと違う、日曜午後の特番をきっかけにして、ふだん番組を見ていない人をレギュラー番組に呼び込むという企画そのものは、たいへん戦略的で正しいと思う。
    裏番組は東京キー局制作の番組ばかりで、その中に食い込んでトップを目指すのは大変なチャレンジだ。地元密着のローカル路線で、今後番組をどう育てていくのか、お聞きしたい。
  • この20年間に、この地方では万博が開催されるなど、歴史的にも大きく変わった。秘蔵の映像を取り上げるという特番だが、変化を深掘りしないと、胸を打つような番組にはならない。内輪で盛り上がるということに、終始してしまったのではないか。
    食べ物のシーンが多かった。名古屋文化圏は、食べ物文化に頼りすぎていると思う。視聴率につながるということもわかるが、多様な文化を取り上げるということにも取り組んでほしい。
  • いつも番組を見ている視聴者にとっては、ファンミーティングのような番組だった。見ていない視聴者に対しては、地元の街の話題になるような番組を目指しますという、宣言をしていたように思う。
    作り手の素顔を知ることができたのは、特別感があったが、例えば佐藤アナウンサーが、「唐揚げ先輩」と言われるようになった説明は十分ではなく、特番だけ見た視聴者にとっては、分かりづらかったのではないか。
  • 地元のタレントさんをMCにして番組はスタートしたが、その後自社のアナウンサーを起用して今に至っている。特番を見て、メ~テレは人材を活かしているという印象をもった。局の取組み姿勢もよくわかった。
    レギュラー放送を見ている人を想定した、内輪ノリというシーンもあったが、いつも『ドデスカ!』を見るとこんな特別感があります、というポジティブなメッセージがあっても良かった。

局側は

  • 特番を制作するにあたって、20年の歴史と重みを感じた。いつも見ていただいている視聴者には、懐かしい映像を振り返りながら感謝を伝えるという企画だが、内輪ノリになったという面は否めない。
  • 新しい視聴者層に番組を知ってもらうために、レギュラー番組と違う時間帯で特番を放送した。日曜午後という放送枠を意識してバラエティの要素も盛り込んだが、賛否両論あると思う。
  • レギュラー放送は、ニュース、お天気、スポーツなど生の情報がメインで、その間に企画もの挟みこんだ構成になっている。今回の特番は、企画ものをまとめて楽しんでいただき、それをきっかけにして、レギュラー番組の支持を広げるのが目的だ。
  • 他局の東京発の情報番組と差別化するために、『ドデスカ!』では、世界や日本でいま起きていることと、地元ならではの情報を、バランスよく盛り込むよう工夫している。情報の取捨選択や切り口は、まさに作り手の腕の見せ所だ。
  • 『ドデスカ!』は、全ての視聴者層をターゲットにして、メ~テレが最も大事にしてきた番組で、これからも看板番組として制作していきたい。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2022年5月10日(火)16時~