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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
- バックナンバー一覧
- 今年度の放送番組審議会委員
<2022年10月分>
第638回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 2022年10月11日(火)
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:五藤義徳
- 副委員長:村田陽子
- 委員:神田真秋、伊藤久德、奥田太郎、照屋エイジ、小松史生子、南田あゆみ
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
- 2022年度上期 視聴率
- 2022年度10月 改編情報
(2)審議議題
- 名古屋テレビ放送 放送基準の改正について
放送法第6条に基づいて、名古屋テレビ放送 放送基準の一部を改正することについて、番組審議会に諮問し、改正は妥当であるとの答申を受けた。 - 『アップ!じもスポ+』(2022年8月30日(火)24時57分~25時29分放送)
- その他
委員の主な意見です。
- 愛工大名電高校のエピソードを二つに分け、その間に豊川特別支援学校の選手の話題を挟む構成は、非常にメリハリが利いていた。名電高校の、県予選から甲子園に至るドラマ性が高まる一方、必ずしも野球の名門ではない学校で、真摯にプレーする選手の姿もしっかり伝わった。
今後も、地元のスポーツ、パラスポーツなど、さまざまな特集を企画してほしい。 - 身近なアスリートの活躍は、視聴者にとって励みになる。地元のスポーツを取り上げることは、地方局として本当にいい取り組みだ。強豪チームに限らず、私たちが知らないいろいろな活動を取り上げてもらいたい。
- レギュラー番組のコーナーをもとに一つの番組を制作していたが、新しいコンテンツ作りの手法として、良く練られた戦略だと思った。日常の制作現場で、常にドキュメンタリー的思考をもつことは、コンテンツ力を高めるための訓練になるので、その成果にも大いに期待したい。
- 「アップ!」の「じもスポ」コーナーでは、パラスポーツも含め幅広くスポーツを取り上げていて多様性を感じる。ストーリーにフォーカスされているので、スポーツそのものに関心がない人でも共感をもつことができ、関心を高めることにつながるのではないか。
- アスリートを支える人たちのとりあげ方に、偏りがあったのではないか。一つ目のエピソードでは父親、二つ目では母親と亡くなった姉が主に描かれていて、他の家族の存在があまり感じられなかった。描く人物を絞り込むという技巧だったかもしれないが、ステレオタイプな表現になったように思う。
- 人の死に関わる取材をする際には覚悟が必要だろうし、障害をもって生きるという話題ではデリケートな胸の内を引き出すことが求められる。番組では、取材する側が、取材される側との距離を少しずつ縮めるような、見えない努力があったことを感じた。
- 勇気をもって、前向きに生きることを伝えた番組だった。特別支援学校から、夏の高校野球の地方大会に出場した選手の奮闘が取り上げられていたが、前向きに頑張る息子の姿が母親の心の救いになった様子も同時に描かれていた。同じような環境のもとで悩みを持つ方々に対する、応援メッセージになったと思う。
- 大切な仲間や家族を亡くした高校生が、どのような思いで野球に向き合っているのか。塞ぎ込まずに、目の前の試合にむけて懸命に取り組む姿、ひたむきで溌溂とした姿に、感銘を受けた。一つの話題を前後半に分けて、間に別の話題を挟み込む構成にした理由をお聞きしたい。
局側は
- エピソードの一つは、すでにニュースで広く知られている情報だったので、冒頭の導入部分とした。また亡くなった選手の父親が、この夏の心情を率直に振り返るインタビューがあり、それを番組のエンディングにしたかったので、今回は前後半に分けた構成となった。
- 高校野球に限らず、アスリートの話題には心を動かされることが多く、その感動をなんとかお伝えしたいという思いで取材している。取材の手法には、これが正解というものはない。今回担当したのは若いディレクターだが、こうした経験を積み重ねて、取材力を高めていきたい。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2022年11月15日(火)16時~