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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2023年3月分>
第642回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 2023年3月14日(火)
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:五藤義徳
- 副委員長:村田陽子
- 委員:神田真秋、伊藤久德、奥田太郎、照屋エイジ、小松史生子、南田あゆみ
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
- 4月改編報告
(2)審議テーマ
- 『ウド&出川の子ども地図ツアーin伊勢志摩~観光客が知らないスポットを旅してゴメン~』
(2月12日(日)13:55~15:20放送) - その他
委員の主な意見です。
- 伊勢志摩は観光地として知られているが、今回の番組では新たな側面が見られて全国の視聴者にとっても面白かったのではないか。ウドさんと出川さんという旅番組に慣れた2人が緩い雰囲気でありながら、旅のポイントを押さえていたからこそ番組が成功したと思う。
- 地元の小学生が描いた地図を頼りに旅をするという企画は斬新で、出演者が地元の方々と非常に温かいコミュニケーションをとれていた。あえて王道を避けた、地元ならではの店や料理などを取り上げていて、普通の旅番組以上に現地に行ってみたい気持ちにさせられた。
- おいしそうな物をたくさん食べていたという印象しか残らず、逆に子どもの地図は活かしきれていなかった。紹介した祭りや神社などについて、文化的な背景を説明するといった知的な要素が欠けていたため、そこを訪れたいという気持ちがあまり起こらなかった。
- 子どもの描いた地図をもっと前面に出せるとよかった。番組最後に、地図はホームページで見られるという告知があったが、番組冒頭からそうした告知をしたり、もっと頻繁に地図を画面に映したりすると、より番組コンセプトが伝わったのではないか。
- 地図を描いた子どもたちが話していた病院や駄菓子屋は結局訪れることなく、一方では観光客向けの高級寿司を食べるシーンがあって、子ども目線というコンセプトから外れていた部分があった。子どもの地図を使うことと、旅番組としての楽しさの両立のバランスは難しかっただろうと感じた。
- 出演者以上に番組の主役とも思わされるような個性的な地元の方々が登場し、彼らとの交流もうまく描かれていた。「ウドちゃんの旅してゴメン」で培った制作力が発揮できていたのではないか。子どもたちの地図で旅するという新しい企画だったが、旅慣れた出演者によって安心して見られた。
- 伊勢志摩といえば、だいたい取り上げられる場所が決まっているが、今回の訪問先は、その予想を裏切り意表を突くものでよかった。子どもの発想にはしばしば驚かされるが、定番の訪問先とは異なった場所が舞台になったことは、企画の着眼点が優れていた結果と言える。
- 綿密に決められたツアー番組はある意味で完成されすぎており、グルメ雑誌や観光雑誌を読むこととの差異が小さい。この番組では、時間が間に合わずお目当ての料理を食べられないトラブルがあるなど、出演者の気持ちを追体験できて、旅行に行きたい気持ちを強く掻き立てられた。
局側は
- 地図を描いてもらった学校側からは、教育上よい試みだったという言葉がもらえ、一方メ~テレは地域メディアとして地域とのつながりをもつことができてよかった。
- もっと早くに地図がホームページで見られるという告知をすべきだったという指摘については、まさにその通りだと思った。今後、機会があればそのように対応したい。
- 視聴者に興味を持ってもらうには、旅先の情報の表面をなぞるだけでなく、文化的な側面を深掘りすることも必要だったと感じた。出演者には存分に楽しさを伝えてもらい、ナレーションなどで深掘りをしていく手法をとるなど、今後に活かしていきたい。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2023年4月11日(火)16時~