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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2023年5月分>
第644回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 2023年5月9日(火)
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:五藤義徳
- 副委員長:村田陽子
- 委員:神田真秋、照屋エイジ、小松史生子、南田あゆみ、早川直樹、原田正樹
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
(2)審議テーマ
- メ~テレ60周年『藤前干潟のキセキ~“楽園”とごみの未来~』(3月21日(火祝)午後1:45~3:10放送)
- その他
委員の主な意見です。
- 藤前干潟の美しい映像にとどまらず、近年深刻化するマイクロプラスチック問題にも切り込んでいて、この地域の住民として知るべきことを勉強できた。番組ホームページでは干潟の生き物の動画が充実していたので、番組内で紹介がないのはもったいなかった。
- 環境問題が最重要の課題となっている現在において、すでに過去として忘れかけられていた名古屋市のごみ処分場問題を、渡り鳥の楽園「藤前干潟」の存在とともに思い起こさせたことは有益で、時宜を得た企画だった。
- 長期にわたる干潟の取材で集めた貴重な映像の数々が、このドキュメンタリーの価値を高めていた。環境問題を考えるきっかけの教材としてもわかりやすく、大人はもちろんだが若い世代にも見てほしい番組だと感じた。
- 藤前干潟のプラスチックごみ問題について、高校生と一緒に考えるという手法はよかった。これまで干潟が守られてきたように、よりよい未来を作っていくのは自分たち自身だというメッセージが強く伝わった。
- 地元の歴史から目を離さず、地域の魅力と共に課題を掘り起こして地域社会に問いかけたのは、ローカル局としてあるべき姿だと思った。「藤前干潟」はもう過去の歴史的出来事と思っていたが、実は良い方にも悪い方にも注目すべきエリアであると知らされ、新鮮な気持ちになった。
- 単に干潟を守った歴史だけにとどまらず、その後新たに浮上したゴミ問題へと視聴者を誘導し、ローカルな問題とみえた藤前干潟をよりグローバルなケースへと展開させたのはよい構成だった。
- 丁寧でわかりやすい前半の導入部分と比べると、後半は情報過多で目まぐるしかった。干潟の自然のすばらしさや環境問題、干潟をめぐる政治的な動きなど、どれも大事なことだが内容を盛り込みすぎで、少し振り回されてしまった感じが残った。
- あえて悪く言うと、環境問題はありふれたテーマだが、ナビゲーターの東山紀之氏の現場体験、藤前干潟の来歴、現在と昔日とで変わらぬ生態系とこれを守りたい住民たちの切実な想いなど、各方面からの視点が展開され、人間ドラマ的な要素も多分に含まれていてよかった。
局側は
- 藤前干潟はこの地域の環境保護の象徴的な場所だが、世界的な課題となっているマイクロプラスチック問題がこの干潟にも生じていることがわかった。開局60周年の記念番組にふさわしいと考え、地域の未来に向けた企画として取り組んだ。
- 中学生や高校生などの若い世代に向けて、また親が見て子どもに説明できるぐらいに、難しくなりすぎないよう留意して番組を制作した。藤前干潟をめぐる歴史、環境問題などと、干潟の美しさや生物のすばらしさとのバランスにこだわった。
- 野鳥の撮影は非常に難しく、狙った鳥がいつ、どこに現れるかということを感覚的に把握できるまでに相当な時間がかかった。1年以上をかけたからこそ撮れた映像もあり、撮影技術の面でも良い経験となった。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2023年6月13日(火)16時~