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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2023年7月分>
第646回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 2023年7月11日(火)
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:五藤義徳
- 副委員長:村田陽子
- 委員:神田真秋、照屋エイジ、小松史生子、南田あゆみ、早川直樹、原田正樹
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
(2)審議テーマ
- テレメンタリー2023『いちがたっこ~ご飯は注射を打ってから~』
- その他
委員の主な意見です。
- 医療的ケア児支援法など法律や制度にもう少し触れられるとよかった。子どもの患者を取り巻く周りの理解といった点にとどまらず、患者を支える行政や支援の仕組みまで話を広げられると社会的な意義がもっと大きくなったのではないか。
- 一般にあまり知られていないが、逆に理解を深める必要がある1型糖尿病をテーマにしたのはよかった。番組を見終えた視聴者に、患者を理解し、応援したいという素直な思いが生じる構成になっていて好感が持てた。
- インスリンの投与、糖分の補給、周りの理解という3つのポイントに端的にまとめられていて、それが腑に落ちる構成だった。このポイントは視聴者によく伝わったと思われ、社会の理解を深めるという点で番組の成功だったのではないか。
- 30分という短い時間の中で、1型糖尿病は誰でもかかる可能性がある病気であることなど、必要な情報が十分盛り込まれていた。患者の少年が注射を打つシーンは痛々しいが、こうしたシーンをカメラが捉えていることで、今起きていることをしっかり伝えている。
- 最新医療の現状と可能性についても触れていたのはよかった。iPS細胞による治療はまだ先のことと思われるが、かすかな希望にもすがりたくなる患者や家族の心情を思うと、少しでも光の当たる情報を提供することは光明となり救いになることは間違いない。
- 患者の少年の生活が朝から夜中まで網羅されていて、些細な不注意が命に関わることがよく伝わった。少年と家族は病気を受け止め、希望を持って前を向いて生きているのだが、抑えたトーンのナレーションが悲しく聞こえ、かわいそうな家族と印象付けてしまわないかと思った。
- 調べてみると、この番組のYouTubeでの再生数は10万回を優に超えており、高い関心が寄せられていることがわかった。当事者の姿を克明に活写し、社会問題について視聴者が深く考える契機とするようなドキュメンタリー番組の存在意義を改めて痛感した。
- 情報番組「アップ!」で大きな反響があった企画をドキュメンタリー化したということだが、視聴者の反響をこうした形で活かす手法からは、局内において情報が有機的に結びついていることが実感でき、好感を持った。
局側は
- 「アップ!」のコーナーで子どもの1型糖尿病を扱ったところ、番組で取り上げたことへの感謝の言葉など、視聴者から異例な数の反響をいただいた。そのため、全国の視聴者にも伝えるべきテーマだと考え、全国ネット番組「テレメンタリー」の企画として番組化した。
- 行政に関わる部分も多く取材したが、30分という短い番組の中でどこまで取り込むか悩んだ。今回は、不安を抱える当事者の方がご覧になった際、その不安を少しでも和らげることを番組の役割とすることを選んだ。
- 学校への看護師派遣については実現まで時間がかかるため、保護者があきらめてしまう現状がある。法律があっても機能していない部分もあるので、今後はそういったところも描いていきたい。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2023年9月12日(火)16時~