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名古屋テレビ 放送番組審議会だより
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
- 今月の番審だより
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- 今年度の放送番組審議会委員
<2023年10月分>
第648回 名古屋テレビ放送番組審議会
- 開催日
- 2023年10月10日(火)
-
参加者
(敬称略) -
- 委員長:五藤義徳
- 副委員長:村田陽子
- 委員:神田真秋、小松史生子、南田あゆみ、早川直樹、原田正樹
議事の概要
(1)業務報告
- 社長挨拶
- 2023年度上期 視聴率
- 2023年度10月 改編情報
(2)審議テーマ
- メ~テレドキュメント『ふぞろいステップ~黄柳野高校ダンス部の400日~』(8月29日(火)朝4:00~4:55放送)
- その他
委員の主な意見です。
- 取材者が取材をされる側にうまく寄り添い、自然な言葉を引き出していた。時間を経るに従い、生徒たちの受け答えの表情も変わっていくように見え、画面に表れていないところでの良好なコミュニケーションで自然な関係を作ることができたのだろうと思う。
- 黄柳野高校の学校自体の情報をもう少し番組にとりこめるとよかった。山の中にある学校なので、季節の変化に沿った学校生活の様子も織り込んでいくと、さらに物語性が深まったのではないか。
- 400日という長期取材のドキュメンタリーで生徒たちの成長、変化の記録として見応えがあった。逆に言うと、400日のなかの何を伝えるのかに悩んだものと思うが、登場人物の生徒ひとりひとりの深掘りが足りなかったように感じた。
- 誰かに焦点を合わせるのではなく、それぞれの人の多様な生き方や考え方を淡々と中立的に伝えていたところに好感を持った。コミュニケーションが苦手な生徒たちの表情がダンスによって変わる様子を捉えた映像に迫力を感じた。
- ほかの高校ではなく、不登校を経験した生徒たちが多いという黄柳野高校のダンス部を題材に選んだ意味があまり感じられなかった。このダンス部を取材して何を伝えようとしたのかテーマがはっきりしなかった。
- 見応えのあるドキュメンタリーではあったが、複数の人物に焦点を当てたことで、それぞれのエピソードが細切れで深掘りができていなかった。見終わった後に、登場人物の気持ちや、できごとの背景などでいくつかの疑問が残った。
- 他人と競うことが得意でない生徒たちが集まり、部活動でダンスを競うということが正しかったのか。学校の支援のあり方や先生の率い方について学ぶべき点はたくさんあると思うが、正解がどこにあるのかはわからない。最後の「ひとりひとりのステップの踏み方は違っても、上を向いて歩んでいます」というナレーションは印象的。
局側は
- 不登校の子どもたちを正面から取材したドキュメンタリーはたくさんあるが、ダンスを一つの切り口としたときには今までにない違った側面が見えるのではないかと考え、番組を企画した。
- ダンス部顧問の教師や、鍵となる生徒の1人をもっとしっかり描くことができていれば、テーマが明確になり、見終わったあとにあまり疑問が残らない形になったのではないかと反省している。
- いろいろな背景のある生徒がいるため、授業風景などダンス部以外の学校生活を取材することは難しかった。何か出来事がおきても、コロナ感染の状況によっては学校に入れないという取材の苦労もあった。
などと答えました。
(3)次回開催予定
開催日時:2023年11月21日(火)16時~