名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2024年5月分>

第654回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
2024年5月14日(火)
参加者
(敬称略)
  • 委員長:五藤義徳
  • 副委員長:村田陽子
  • 委員:神田真秋、早川直樹、原田正樹、小出麻緒、林 秀弥、浦上愛子

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶

(2)審議テーマ

  • 『秋山歌謡祭2024』(3月22日(金)23時15分~24時20分放送)
  • その他

委員の主な意見です。

  • 万人に広く届けるというよりも、コアなファン層に向けてというコンセプトだったと思う。そうして秋山さんらしさを追求した結果として、一般の多くの方にも何か面白いと思ってもらえ、秋山さんファンも増えたのではないか。歌謡祭というだけあって、多様なジャンルの構成で、最後まで飽きることなく見ることができた。
  • 秋山さんは声が良く、歌唱力もあるという大変な実力の持ち主で、ゲストの西川貴教さんにも負けないような歌いぶりに心底驚かされた。その歌唱力にとどまらず、作詞や作曲の力、またレパートリーの幅広さからも、なかなかの人だと非常に鮮烈な印象を受けた。
  • 深夜番組やYouTubeのコンテンツとしてずっと続けることも、それはそれで非常に面白いとも思うが、やり方によっては地方局としてうまく使える意義深い番組になり得ると感じた。例えば企業CM制作のコーナーは何かのヒントになりそうだ。
  • スタジオ収録に来られたり、エンディングのクレジットで名前が出たりなど、クラウドファンディングによって視聴者が番組に参加できる仕組みは新しい工夫として興味深い。地上波だけではなく、最初からインターネットを想定していたのだと思うが、そういう意味でも新しい挑戦的な姿勢が見られた。
  • 思春期特有の目つきに着目するコーナーで、この歌自身は大人世代の応援歌にもなっていてよかったのだが、背景映像として思春期の生徒の顔写真が次々とアップで映し出される演出には好感が持てなかった。容姿については、ちょっとしたことでもからかいや揶揄の対象になり、延いてはいじめのきっかけになることもあるので、少し配慮が必要だったのではないか。
  • クラウドファンディングの結果は、目標金額を大幅に上回り、支援者の数も多かった。それは支援した人が、自分も番組の一部になれるということが大きく感じられる内容だったからだろう。誰もが嬉しくなるような素敵な戦略が、この結果に繋がったのだと思う。
  • 秋山さんというタレント1点勝負の番組でも、放送を使えばそのファンが集まってくることから価値が高まる。ビジネスのあり方としては、総花的に支持される番組を制作するほかに、こうした手法も有効だと感じた。その意味では今回のメ~テレの挑戦を称賛したい。
  • 西川貴教さんとの豪華なオープニングからエンディング曲「願い2024」まで、多くのコンテンツを盛り込んでいるにもかかわらず、あっという間に時間が過ぎる不思議な魅力を感じた。クラウドファンディングのリターンでスタジオ観覧していた、秋山さんのファン5人を紹介したのはよかったが、彼らのコメントや感想があっても面白かったのではないか。

局側は

  • 秋山さんをメインにした、ニッチで好みが分かれる番組だと思う。この番組がきっかけで秋山さんを好きになったり、面白いと思ったりした視聴者がいたら、バラエティ番組として成功ではないかと考えている。
  • 取材した思春期の生徒たちの目の映像の使用の是非はまさに議論していたポイント。趣旨を理解してもらった3~4人の生徒の映像は使用したが、その他ほとんどは別途募集して、ぜひ使ってほしいと応募があったものを使用した。その説明を番組内でしていなかったので、今後はそうした部分にも配慮したい。
  • クラウドファンディングは番組予算の都合ではなく、企画の面白さを理由に実施した。結果的に視聴者からお金をいただくことになるので、熱烈な秋山ファンが喜んでくれるように面白く使うことと、全額を使い切ることを念頭においていた。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2024年6月11日(火)16時~