中日ドラゴンズ入団会見に、1人だけドジャースのユニホーム姿の選手が! "激似"が招いた33年前の珍事

2023年12月13日 13:48
大谷翔平選手の入団発表直後から、SNSでは「ドジャースとドラゴンズのユニホームが似てる」と話題に。あまりに似すぎているせいか、晴れの舞台で球団が取り違える?まさかの珍事が、33年前に起きていました。
 大谷選手のドジャース入団が発表されると、「大谷選手が中日に!?」とネット上で話題に。

 SNSでは「一瞬、中日入りするのかと思って錯乱したわ」「ユニホームを薄目で見ればドラゴンズに見えるから、実質"中日"」……といった投稿が相次ぎました。

 このドジャース風のユニホームを中日ドラゴンズが取り入れたのは、1987年。故・星野仙一さんが監督だった時代です。

 ドラゴンズは当時、ドジャースと業務提携していました。球団関係者によりますと、星野監督がドジャースから許可を取り、このデザインのユニホームが実現したということです。
 

入団会見に臨む星野仙一監督と入団選手ら=1990年12月

当時の映像をよ~く見ると…
 この「ドジャースとドラゴンズのロゴが似ている」というニュースはあっという間に広がり、メ~テレに驚くべき情報が寄せられました。

 情報提供の主は、名古屋市在住の二村知秋さん。記者に見せてくれたのは、30年以上前に押し入れにしまい込んでいた、ある新聞記事のスクラップでした。

Q.どこが変わってる?
「(登壇者の)ユニホームを見ると、ドラゴンズのユニホームのスペルは"DR"なのに、1人の選手だけ"DO"になっている」(二村さん)

 今から33年前、1990年12月に行われたドラゴンズの入団発表会見での出来事です。

 当時の星野監督のもと、ドラフト1位の小島弘務さんや、のちに阪神タイガースの監督も務めた矢野燿大さんが会見に臨んでいます。

 会見の映像をざっと見ると、それぞれ普通のドラゴンズのユニホームです。しかし、よ~く見ると、出席者のうち富永章敬さんのユニホームだけ、ドラゴンズではなくドジャースだったのです。
 

ドラフト1位として会見に出席していた小島弘務さん(現・浜松修学舎高校コーチ)も初耳だったという

球団関係者も驚いた
 大切な会見で、なぜこんな珍事が? 手がかりをつかむべく、この会見にドラフト1位として出席していた小島弘務さん(現・浜松修学舎高校コーチ)に、当時の様子を聞いてみました。

「そんなの全然気づいていない、今の今まで…」(小島さん)

 小島さんは、メ~テレの取材で初めて知ったそうです。映像を見てもらうと――

「これはわかんないですよ!あ~、これはわかんない。絶対わかんない。あ、これこれ!今見えましたね。ほんとだ!スペルが違う。すごいですね」(小島さん)

 さらに、球団の広報に取材したところ、当時の会見で富永さんの隣に立ち、現在は代表補佐も務める寺西秀人さんも、メ~テレの取材で初めて気づいて驚いたということです。

 ちなみに、球団関係者によりますと「昔は、背番号が入っていない、入団会見用のユニホームを別の場所で保管していた」とのことです。

 そのうえで、取り違えが起きた理由について「ドジャースのユニホームも同じような場所で保管していて、デザインが非常に似ているので、いつからかそこに混ざってしまった可能性があり、それを気づかずそのまま新人選手に渡してしまったのではないか」と話しています。

(メ~テレ『ドデスカ!』『ドデスカ!+』より)
 

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