リニア残土受け入れ是非 町長に判断委ねる 審議会の答申は両論併記に 岐阜・御嵩町

2024年2月24日 23:34
リニア中央新幹線のトンネル工事に伴う残土について、岐阜県御嵩町の審議会は受け入れの是非をめぐり、意見がまとまらないまま答申をまとめました。
 JR東海は御嵩町内のトンネル工事で発生する残土の処分場を町内に2カ所設置する計画で町と調整を進めていました。

 しかし、処分場の候補地に国の重要湿地が含まれることへの町民の懸念もあり、去年6月に当選した渡辺幸伸町長が計画の見直しを表明。
 

審議会(岐阜・御嵩町/24日午後1時半ごろ)

 2023年11月から審議会で受け入れの是非を議論し、24日に答申をまとめました。

 答申では、重金属を含む要対策土は町で受け入れないという立場を示しています。

 しかし、重金属を含まない健全土については、「残土を一切受け入れないというのではJRとの協議ができない」などとして、受け入れはやむを得ないとする意見が過半数を占めました。

 一方で、環境保全の観点から受け入れに反対する意見もあり、審議会は2月28日に両論を併記した答申書を町長に提出し、判断を委ねるとしました。
 

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