5日未明、名古屋市中区で、ひったくりやひったくり未遂が2件相次ぎました。名古屋市内では7月からバイクを使ったひったくりや未遂事件が21件確認されていて、警察が関連を調べています。

　警察によりますと、午前0時15分ごろ中区新栄の路上で、23歳の女性が後ろから走ってきた原付バイクに、追い抜きざまにハンドバッグをひったくられそうになりました。

　女性が抵抗したため、バッグは奪われませんでしたが、抵抗した際に転倒し、左肩や左ひじなどに軽いけがをしました。

　そのわずか40分後、今度は中区栄の路上で、39歳の女性が現金約5000円などが入った手提げかばんをひったくられました。女性にけがはありませんでした。

　逃走したバイクには上下黒っぽい服装の人物が乗っていたということです。

　2つの現場の距離は、直線距離で1キロほどで、中区栄の現場をみてみると、周囲は、地下鉄の矢場町駅や商業施設が立ち並ぶ、”都会のど真ん中”です。

　

　名古屋市内では、似た手口のひったくりが相次いでいます。

　7月13日の正午すぎ。歩道を歩く女性が現れた瞬間、後ろからバイクに乗った人物が近づき、左腕を伸ばして追い抜きざまにバッグを奪いました。”ひったくり”です。

　女性は転倒。明るい時間帯、人通りのある場所で、歩道を歩いていた女性が被害にあいました。

　7月から名古屋市内で相次ぐひったくりや未遂の事件。これまで21件確認されています。

　いずれもバイクを使っての犯行だということです。

　警察は複数の人物が関与しているとみて、関連を調べています。

　ひったくりの対策として、警察は、バッグを車道側に持たないこと、イヤホンをしたり、歩きながらスマホを使用したりしないことなどを呼び掛けています。