100円ショップでおすすめの猛暑・防災グッズ 携帯トイレが保冷剤に!? 「防災ママ」に聞くポイント

2024年8月13日 19:25
「防災ママ」として活躍する女性が、猛暑のこの時期に備えておきたい防災グッズを100円ショップで教えてくれました。
 愛知県を拠点に防災の啓発活動を行う「防災ママかきつばた」の原田友紀さんに、100円ショップでも買える防災グッズを聞きました。

 今回訪れたのは、名古屋市熱田区にある100円ショップ「Seria DCM21 熱田店」。

Q.暑さ対策としてあるといいものは?
「停電しても、体を冷やすことができるタオルがあれば。クールタオルは水にぬらして絞って軽く振るだけで、ひんやりと冷たいタオルになります」(原田友紀さん)

 気化熱を利用して、ひんやりと冷たくなるタオル。体を冷やすことができます。

「普通のタオルを水にぬらしてもいいですが、こちらのほうが持続性も高まります」(原田さん)
 

クールタオルと保冷剤を合わせて太い血管を冷やす

保冷剤の効果的な使い方は
 暑さ対策にさらに有効なのが保冷剤。

「顔にあてたり、頭を冷やしたりするのに便利です。(停電すると)クーラーが使えないので、体を冷やしたいときに保冷剤があると便利です。(災害時だけでなく)普段のお子さんの発熱やリフレッシュしたいときにも使えます」(原田さん)

 普段から冷凍庫に入れておくことで、いざというときに使えます。さらに…。

「クールタオルで保冷剤をはさんで首に巻くと、冷たさが増します。太い血管がある首、わきの下、大腿部を冷やすのが効果があります」(原田さん)
 

極厚ノンアルコールウェットティッシュ(16枚、110円)

断水時はノンアルコールのウェットティッシュ
 南海トラフ地震では、東海3県の約6割から8割で断水するという想定があります。暑い時期に断水すると、どのようなことが考えられるのでしょうか?

「夏場は汗をすごくかくので、体を清潔にするのが大切になってきます。厚手のノンアルコールのウェットティッシュが体をふくのにいいと思います。体をふくのにはノンアルコールの方がおすすめです。アルコールだとヒリヒリしたり、体に合わないこともあるので。髪の毛も拭いてさっぱりできればと思います」(原田さん)

 暑い時期に災害が起きたら…。原田さんは今もう一度、防災グッズの見直しをしてほしいといいます。

「季節に合った備えをその都度見直ししていくのが一番大切ですが、いま見直そうと思ったらそのタイミングで見直すのが大事。記録的な猛暑なので、熱中症にならないように少しずつ暑さ対策を日ごろからしてほしい」(原田さん)
 

保冷剤としても使える携帯簡易トイレ(110円)

携帯トイレが保冷剤にも
 ひとつは備えておきたい、災害用の携帯トイレ。実は「保冷剤」として暑さ対策にもなるといいます。

 排泄物を固める「凝固剤」に水を注ぐと、だんだん固まってきます。触ると…かなりひんやりしています。

 首元などにあてることで、災害用の携帯トイレで保冷剤のように体を冷やすことができます。

「非常用トイレは備えておくのが一番大切。1つしかなければ排泄を優先するのがもちろんですが、熱中症対策も大切になるので、『こういうことができる』というのを頭の片隅に入れていただくと、いざというときに役に立つかもしれない」(原田さん)
 

「防災ママかきつばた」の原田友紀さん

普段から「防災に使える」意識を
 店では、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が出たことで、災害用トイレなどは一時的に品薄になっていますが、メーカーには在庫があるため、今後、店頭に並ぶ予定だということです。

 暑い時期の災害に慌てないために「備え」が必要ですが、原田さんはその「備え」を、普段からしっかり活用することが大事だといいます。

「防災用品は普段からレジャーにも使えるので、使いながら『これはもうちょっといいやつが欲しいな』と思うと、防災も日常もアップデートする。『これも防災に使えるな』と意識しておくだけでもいいと思う」(原田さん)
 

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